【Ahrefs】動画で学ぶSEO対策の要点まとめ | ムノログ 合同会社ムジンケイカクプロのITノウハウブログ
Webマーケティング

【Ahrefs】動画で学ぶSEO対策の要点まとめ

SEO対策とWebライティング Webマーケティング

Ahrefsの動画で学ぶ、SEO対策の要点をメモしたページです。
ご自身のメディアやコンテンツの状況に合わせ、気になるトピックがあれば個別に動画を視聴されることをお勧めします。

私の観点で、いくつか動画の内容をつまみぐいしているので、あなたのコンテンツSEO対策の参考にされてください。

【動画】SEO Basics: What is SEO and Why is it Important? [SEO Course by Ahrefs]

この動画で語られているトピックは以下。

  1. ターゲットに絞るべき検索キーワードを見つけます。
  2. ページの最適化
  3. リンクビルディング
  4. 模範例とサイトメンテナンス

SEO対策を実施して検索ユーザーを獲得するのは、無料でできるトラフィック(PV)の増加方法の最たる例です。

Google広告などのリスティング広告を経験した方なら、数万円程度の予算だと成果には遠いという経験が一度はあると思います。
ネット広告は思いの外お金がかかります。
もちろん広告クリエイティブの失敗もありますよね。
戻ってこない大金が、先に先に手元から出ていってしまうのが、広告費の恐ろしい所。
その点、SEO対策で獲得できるユーザーは、基本無料か少額で獲得でき、情報取得に対して積極的なユーザーでもあります。

SNS投稿でバズることとSEO対策

その他にトラフィックを獲得する方法として、SNSでのバズるという現象があります。
しかし、バズった投稿は一過性のトラフィック上昇であることに注目してください。
実際にバズった投稿を何度か分析しましたが、2ヶ月目ともなるとバズった投稿で得られる利益は皆無になりました。
他の投稿が、バズった投稿に追従して必ずバズるわけでもありません。
SNSと違い、検索エンジンから獲得するユーザーは一定数が常に見込めるのです。

バックリンクのSEO効果

あなたのページから、どこかの誰かのページへリンクを入れる。
そうすると、それはあなたがGoogle総選挙で相手に投票したことと同じです。
Google検索のシステムはこれを良いことと判断します。
バックリンクは大変重要な指標です。

記事が誰かのメディアで引用されたりするのも、バックリンクになりますね。

誰かにリンクしてもらえるような有用なコンテンツを作る。
これがコンテンツSEOでの大前提となります。
そんなコンテンツは作れそうにない…と落胆する必要はありません。
SEO対策は、何度も試行錯誤し正解にたどり着くものなのです。

【動画】Blogging for Business by Ahrefs – Full Course

この動画では、実話に基づくSEO対策の体験が動画になっています。
6年で8つのブログを作成した中で得たノウハウとは?

ブログBusinessの紹介動画になっており、続きはビジネスコースとして終盤にリンクが出てきます。

【動画】How to Write a Blog Post That Attracts Backlinks (Case Study) [Ep 1]

バックリンクを獲得すれば、自分のサイトが良いと投票してもらったのと同じです。
では、バックリンクが獲得できるコンテンツとは?

この動画を見ると、自分がバックリンクを得られるコンテンツが作れるかどうか、見直す気持ちになると思います。

  1. Statistics(統計)
  2. Facts(証跡)

上記のようなコンテンツは、引用に使われるケースが多そうですね。
他のメディアに引用されやすそうな内容です。

競合サイトは何を書いている?

あなたと競合するサイトは、分析記事などを書いていたりするのでしょうか?

ここでKeywords Explorer(キーワードエクスプローラー)の登場です。

【コンテンツSEO】”Ahrefs”エイチレフスの使い方|Google向けSEO対策

Keywords ExplorerでSEO対策をするなら、トピックからですね。
話題になるキーワードで検索をかけていきます。

例えば、「ネットショップ ECサイト EC」と検索してみました。
その結果を見たら、画面左のメニューから「matchingTerms」を選びます。
その後、画面上部の「Phrase match」を選択します。
※動画内では直接左メニューからPhrase matchを選択となっていますが、私の手元では画面上部で切り替え

Keywords-Explorer|Phrase match

右側の「Include」に「分析,統計,証跡,エビデンス」などとカンマ区切りでキーワードを入れてみます。
Any wordを選択するのを忘れずに。
すると、もともと検索したキーワードを含んで、「分析,統計,証跡,エビデンス」などのキーワードで絞り込んだ結果が出てきます。

ecサイト分析のSERP

ここで出てきた「ecサイト分析」というキーワードのSERP(検索結果)を見てみることにしましょう。

バックリンクは0でも上位に表示されています。
生み出される検索トラフィックも低いようですが。

その他の抽出されたキーワードを見ても、ポイントサイト以外はそこまでバックリンクが多くありません。
このキーワードなら、競合サイトはそれほど強くないのかもしれませんね。

バックリンクが獲得しやすいコンテンツ

分析や統計というコンテンツは地味ですが、多くの人に対し有益です。
ですがやはり地味なのです。

検索ボリュームがないキーワードでも、統計データをユーザーに目立たせるにはそれなりの努力が必要です。

努力の結果として、検索ボリュームがありニーズのある分析や統計をコンテンツにしたならば、たくさんのバックリンクが獲得できるはず。

競合が強い検索キーワードでSEO対策するなら、誰かに引用されやすい内容が良さそうですね。
それは自然なバックリンク獲得のプラスになります。

別のキーワードの分析

ecサイト 作り方」というキーワードも目に入りました。

検索上位のページでバックリンクを見ると、はてなブックマーク・オンラインスクールのカリキュラムの記事からのバックリンクでした。

アンカーテキストを見ると「最初に心得ておくべきポイント」というのが出てきます。
ECサイト向けのコンテンツに、心得が最低限含むべきものであることは間違いありませんね。

【動画】Wordpress SEO Tutorial for Beginners (Search Engine Optimization Basics)

では、実際にコンテンツを作っていくとしましょうか。
WordPressを使ったSEO対策をしていくとどうなるのでしょうか?

おそらく「SEOに強い」という噂を聞いてWordPressサイトを作ったが、全然PVが獲得できないのではないでしょうか?

ここの動画では、WordPressで気をつけるべきことを紹介してくれます。
いくつか個人的に大切だと思ったことがあったので、ピックアップします。
動画をご覧になったあとにでも確認してみてください。

WordPressテーマの選択方法

これはよく聞かれる質問です。
「で、SEO対策になんてデザインテーマ使ったらいいの?」

最初に、デフォルトのテーマでないことを推奨していす。
これはサイトの独自性を出す際に、デフォルトテーマのパーツ構成が足を引っ張ったのを見たことがあるからです。
詳しくは守秘義務で書けないのですが、デフォルトテーマで複数サイトを構築した際に、Google検索から当該製作サイトが完全排除されてしまった会社を知っています。

以下のポイントも動画内で紹介されています。

  1. スマートフォンで見る前提で作られたレスポンシブ対応済みであること
  2. 不必要な機能がないこと。あってもOFFにできること。
  3. パーマリンク(記事のURL)は投稿記事タイトルに即したものであること

1はGoogle側も推奨しています。

2は不必要な機能がONになっていることで、単純にサイトの表示スピードが落ちるのです。
表示速度でユーザーにストレスを与えるのがいけないというのは、ご自身の検索経験からもわかるはず。
それが0.1秒であっても速いほうがいいというは、私もネットショップ経営で経験したことでもあります。
サイトの表示速度で、断然売上変わるので!!

3はより短くわかりやすいパーマリンクをつけることで、Google側の評価が高くなりやすい傾向があるからです。
ユーザー目線に立ってみると、確かに長ったらしいURLでは何を表現しているサイトなのかわからない上に怪しいです。

【動画】How to Do Keyword Research: Go Beyond Search Volume

この動画で理解するべきだと思うのは「有料広告で獲得できるトラフィック」と「SEO対策で獲得できるトラフィック」の数の差です。

7:00経過頃に解説されていますが、検索キーワードによっては有料広告が効果的にトラフィックを獲得する場合と、そうでない場合の差は歴然としています。

クリックされるコンテンツとそうでないコンテンツが、狙った検索キーワードによって決まってしまうのです。
広告に向いたキーワードとSEO対策に向いたキーワードがあるんですね。

【動画】How to Find Thousands of Keyword Ideas for SEO

この動画内にシードキーワードという言葉が出てきますので触れておきます。

あるキーワードで、Keywords Explorerを使うとすぐにわかります。
あるキーワードに対して、おまけのキーワードがたくさん出てくるのです。

「ネットショップ 開業」「ネットショップ 開店」というのも、ネットショップというキーワードを元にした複合キーワードです。

より具体性を持ったキーワードですね。

以下のサイトでもシードキーワードは解説されています。
Seed Keywords [SEO Keyword Research Master Guide] – Moz

SERP(検索結果)とKD(キーワード難易度)

Keywords Explorerの画面下部には、SERP overview for “ecサイト 分析”というような欄が見えるはずです。

一般的にはKDというキーワード難易度が低いキーワードを題材に、コンテンツを製作していくことになるかと思います。

SERPを見ると、画面右側にあるTop keywordというのが親になるトピック。
ここを見ながらどんな検索キーワードをGoogleが評価しているのか、はたまた狙った検索キーワードでどんなタイプの記事がGoogleに評価されているのかを見ていくことになります。

コンテンツの独自性はあって当たり前、検索ユーザーの悩みを解消するのも当たり前、さらにプラスワンで「どんなタイプの記事がウケるのか」はよく見たほうがいいです。

特にYouTubeの動画が人気の検索キーワードで、文字だけの記事で勝負していいのか?という疑問はあって当然だと思います。

検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツを提供すればいいのです。
そのために、以下の動画で総復習していきましょう。

【動画】Complete SEO Course for Beginners: Learn to Rank #1 in Google

新たに内容が追加された動画コンテンツがAhrefsから出ているので、こちらで総復習です。

検索キーワードとコンテンツ構成

検索意図を満たすとはどういうことでしょうか?

動画内ではトースターを例に手順を紹介しています。
さぁ私達もトースターを検索してみましょう。

…。
気づきましたか?

そうです、検索結果のほとんどが大手ECサイトで埋め尽くされています。
これはトースターで検索するユーザーの検索意図が、購入に偏っているからです。
情報を知りたいというより、とっととトースターを買いたいのです。

この検索キーワードで検索上位表示を取るコンテンツの構成は、買い物ができることですね。

ところが大手ECサイトでないページが目に入りましたね。
トースターの比較サイトがあるのです。

トースターの比較サイト

購入という基本的な検索意図を満たしながら、いくつかの商品を比較検討して最も自分のよいものを買いたいという潜在的な検索意図を満たしています。

大手ECサイトのページも、商品の比較検討ができるようになっています。
この検索上位表示された比較ブログも同じ立て付けではありますが、専門家の監修を入れています。
専門家の監修でコンテンツの信用力を増し、説得力を増し、商品数を絞って人気商品の比較に特化。
「買うならいいものがいいよね」というユーザーニーズを満たしています。

検索結果からどんなコンテンツが自分に作れるか想像する

トースターの検索結果のコンテンツを見ていると、各トースターでパンを焼き、おいしさや焼き加減を比較した動画があったなら?という疑問も湧いてきます。
仮説ができると、コンテンツを作りたくなってきませんか?
検索キーワードとコンテンツの可能性を感じます。

Traffic share

Keywords ExplorerのTraffic shareについての解説がありましたのでメモ。

Traffic share by domainsを見てみると、ドメイン別のトラフィックがわかります。
以下は私が検索エンジンで「ネットショップ」を検索した際の例です。

MakeShop【公式】|ネットショップ・ECサイトの構築・集客に強い!

BASE (ベイス) | ネットショップを無料で簡単に作成

ECサイトの構築|業界トップクラスのw2ソリューション

上位はこの3つですね。
このデータを見ると、実際に「ネットショップ」で検索した人が、どのサイトを利用しているのかわかります。

12,125 89%
 
*.makeshop.jp/*
1, 2, 41
993 7%
 
*.thebase.in/*
3
328 2%
 
*.baseu.jp/*
4, 41
108 <1%
 
*.w2solution.co.jp/*
5
36 <1%
 
*.etoile.co.jp/*
6
12 <1%
 
*.japanpost.jp/*
7
4 <1%
 
*.shopify.jp/*
8
1 <1%
 
*.shop-pro.jp/*
9
<1 <1%
 
*.rakuten.co.jp/*
10

さらに分析を進めます。

Keywords Explorerで出てきたドメインの脇に「▼」があります。
ここをクリックすると、データが細かく見られるようになっています。

Keywords-Explorer|TOPPAGES

TopPages

では、トラフィックの中身が細かく見られる上位ページの一覧を見てみます。

# トラフィック   価値  キーワード  RD  ページのURL 上位キーワード  検索ボリューム  順位 
1 33,463 9% $5,175 452

6

https://gigaplus.makeshop.jp/
lightworks/slot/slot1.html

オラクルカード 35,000   1
2 25,311 7% $36,023 1,404

1,934

https://www.makeshop.jp/

makeshop 18,000   1
3 15,579 4% $3,736 497

1

https://www.makeshop.jp/
main/know-how/opening/amazon-listing.html

amazon 出品 19,000   1
4 14,280 4% $28,015 239

1

https://www.makeshop.jp/
main/know-how/product/free-service.html

ネットショップ 22,000   1
5 12,546 4% $41 113

2

https://www.makeshop.jp/
main/know-how/knowledge/live-commerce.html

ライブコマース 15,000   1
6 10,600 3% $1,772 62

16

kintuba.shop21.makeshop.jp/
shopbrand/002/X/

きんつば 19,000   1
7 9,298 3% $5,160 148

27

https://www.makeshop.jp/
main/login/

makeshop ログイン 3,600   1
8 8,695 2% $18,050 123

4

https://www.makeshop.jp/
main/know-how/knowledge/e-commerce.html

eコマース 16,000   1
9 8,643 2% $18,311 995

20

https://www.makeshop.jp/
main/know-how/opening/opening-basic.html

ネットショップ 22,000   2
10 7,006 2% $5,878 1,774

2

https://www.makeshop.jp/
main/know-how/knowledge/yahoo-auction.html

ヤフオク初心者 3,000   1

MAKESHOPが検索上位に来る理由は、運営ショップが「makeshopドメイン」であり、その中にいくつかの強力なショップがあることも確かなようです。

更にヤフオクやアマゾンへの出品に興味のある層が、makeshopのブログで学んでいることがわかります。
※解説も丁寧です

こうして検索上位のページの評価理由を分析すると、ドメインが評価されていることがわかります。
そのドメインの中に評価の高いページがあり、コンテンツがあるとわかるのです。

競合他社が検索上位の理由を知ろう

競合他社がどういったコンテンツで評価されているのか?
狙った検索キーワードで、検索ユーザーにどんなコンテンツが好まれるのか?
そういった複合的な要因分析から、SEO対策を進めましょう。

もっと端的に表現すると、競合分析をすれば検索キーワードやネタに困らないということです。

キーワード難易度の判定

最初から勝てない勝負をするべきでないのがSEO対策です。
強豪ひしめく検索キーワードに、素手で挑むことは得策とは言えません。

キーワードの難易度判定についても、動画内で解説されていますのでメモ。

  1. 検索意図
  2. 検索上位のページの判定基準
  3. 検索上位のサイトが取り上げている話題の権威性

この3つがポイントになってきます。
手順はというと、、、

検索上位のページの中に、検索意図に関係ないページはあるか?

例に習って「クレジットカード」で検索してみると、大手クレジットカード会社に混じって、「2021年最新」とついた記事タイトルが目に入ります。

更にタイトルには、クレカやクレジットカードという言葉が必ず入っており、おすすめというキーワードも含まれている傾向があるようです。

このルールから外れたページは検索結果にないように思います。

純粋に検索ユーザーの検索意図を考えると、クレジットカードが欲しいというよりは、クレジットカードでお得に買い物を楽しみたいのかなと思います。

単純なおすすめクレジットカードの比較だけでなく、どれだけ得できるのかという利益に関する面がコンテンツにあるべきだろうと想像しました。

あなたはどう思われましたか?

参照ドメイン数の確認

バックリンクが大事、誰かに自分のコンテンツへのリンクをしてもらうのが大事なんだという話は、既に何度かしています。

有名サイトからリンクしてもらったら、検索順位が上がりやすいということです。

これは、あなたのコンテンツが他の検索上位のページよりたくさんのバックリンクを獲得できるか?という質問でもあります。

そして戦う相手のドメインの力。
自分のサイトがまだできたばかりで、先程の「makeshopドメイン」のようにバックリンクが多く、強力なドメインパワーを持ったサイトに戦いを挑むのは大きな過ちです。

自分のドメインランクを見ながら、相手のドメインランクと対抗できるかどうかを検討する必要があります。

DRの確認方法

ドメインランクの確認の仕方を見ておきましょう。

サイトエクスプローラーで確認する方法がひとつ。
自分のサイトのURLとライバルのサイトのURLを検索することで、DRを確認できます。

無料のツールもたくさんありますが、Ahrefsを解説しているのでこちらもご紹介です。
Webサイトオーソリティチェッカー:ドメインの「オーソリティ」をチェック
是非使ってみてください。

権威性の差

権威性とは、コンテンツ製作時に専門性を持った意見を書けるか?という問いになります。
※E-A-Tにも関わる

「家電」を例にします。

例えば、家電芸人として多くのテレビに出演した家電マニアのAさんが書いたコンテンツと、家電が故障したので仕方なく買った家電無知識のBさんが書いたコンテンツでは、権威性が違います。

家電販売のECサイト内のコンテンツであれば、それだけでコンテンツの権威性は高まります。

誰が何のサイトでコンテンツを提供しているのか?
これが権威性に繋がり、検索順位を上位に押し上げてくれる要素になるんですね。

SEO対策のチェックリスト

  • 狙った検索キーワードの検索結果に、検索意図に合わないページがあるか?
  • あなたのコンテンツは、検索上位のページよりバックリンクを獲得できるか?
  • ドメインパワーに大きな差がないか?
  • 専門性があり、コンテンツに権威を与えられるか?

大まかに上記のようなポイントがYESなら、検索上位にあなたのコンテンツは表示される可能性が高いといえます。

SEO対策のある1ページ内で気をつけるべきポイント

  1. ページのSEOは完全一致キーワードを連呼することではない
  2. 検索キーワードはコンテンツ内で全ての単語を網羅しなくてもよい
  3. コンテンツの文字数は関係あるようでない

1に関しては、単に読みにくくなる弊害があります。

2に関しては、検索結果の上位ページは1000程度の単語でランキングされているというデータがあります。
それら単語の評価を総合して検索順位が決まっているのでしょう。

検索キーワードと、記事タイトルやコンテンツ内のキーワード使用回数が違っていても、ページは正当に評価される傾向があります。
様々な単語を使い、網羅的な情報をコンテンツとして提供することが検索上位表示の近道になります。

3に関しては、コンテンツ製作の目安として、決まった文字数をある程度書くと決めておくと、作業しやすいと思っています。
しかし、文字数が多いからといって、検索上位表示ができるわけではないというのは誰でも知っていることです。

LOUIS VUITTONやGUCCIのショップサイトを例にクライアントに説明することも多いのですが、あのサイトは私のサイトより圧倒的に文字数が少ないです。
しかし、同じようにアパレル関連の記事を書いたら、先の2サイトには検索上位表示で勝てないはずです。
どうやらコンテンツの評価は、文字数が決定的な要素ではないようですね。

実際のSEO対策ページの作り方

まずターゲットとした検索キーワードがあると思います。

弊社コンテンツだと「ネットショップ」という単語を意識します。
しかし、ネットショップという単語で検索上位表示をするには、多くの他の関連キーワードでも上位を獲得する必要があります。

そのためにどうしても競合他社のページを見るしかありません。
否が応でも正解がそこにあるのですから、見ない手はないですよね。

競合他社のページで見習うべきものをスクリーニングする

競合他社のページで古い内容があれば、そのページが検索上位であっても、あくまで参考程度に留めましょう。
これからあなたは新しいコンテンツを作るわけですからね。

更に大手サイトを見習う先から除外してみると、自分で作れるコンテンツの内容が見えてきます。

絞り込んだ検索上位表示の結果群から、誰向けのコンテンツなのかが割り出せれば、ターゲットユーザーも見えてきますね。

ページのカテゴリ構成も見ておきましょう。
「おすすめ商品」なのか「SALE商品」なのか、カテゴリの作り方にも分析が必要です。
最低限あるべきカテゴリ名があるのです。

コンテンツギャップ分析

競合サイトとのコンテンツの差を見ることで、自分のコンテンツ内で何について言及すればいいのかがわかってきます。

コンテンツギャップ分析をしてみましょう。

サイトエクスプローラーに移動します。
ここで狙った検索キーワード上位にいる、競合他社のURLをいくつか貼り付けます。

Webライター」で検索をかけて出てきたサイト群を分析してみると、「Webライティング」「ウェブライティング」のキーワードでGoogle検索に評価されるサイトが、「Webライター」という検索キーワードでも上位に並ぶようです。

Webライターで検索した結果を見ていると、「とは」に代表される「そもそもWebライターって何?」というところから初心者向けにコンテンツを書く必要があると見当がつきます。

しかし、「Webライターとは?」というユーザーの検索意図に対して、「Webライターってネット上で文字を書く人なんですよ。はーと」などと説明しただけのページでは、おそらくユーザーニーズを満たせません。
更に先の「Webライターとは、手軽に始められて稼げる職業。稼ぎ方の例を紹介します。」などと書くと、潜在的なニーズを満たせると思います。

そこで複合キーワード(より具体的なシードキーワード)を見てみます。

複合キーワードの洗い出し

複合キーワードの洗い出しからの検索意図を類推してみましょう。

Complete SEO Course for Beginners: Learn to Rank #1 in Googleの動画では、サブトピックという言葉で紹介されています。
※52分頃

ここもコンテンツギャップ分析から見ていきます。

キーワード ボリューム   キーワード難易度(KD)  CPC  検索結果  最高のポジション
webライター 13,000 1 1.00
SERP
3  
ウェブライター 4,000 1 0.80
SERP
3  
web ライター 1,700 1 2.50
SERP
2  
ライターとは 450 2
SERP
7  
ライティング 仕事 300 1 2.50
SERP
4  
ライティング サイト 300 2 1.70
SERP
3 14 18  
webライターとは 200 2 0.90
SERP
2  
ライティング技術 150 0
SERP
93 4  
ネットライター 150 2 0.70
SERP
2  
ライティング業務 100 0 3.00
SERP
9  
ライター こと は 100 0
SERP
10  
ライター 仕事内容 100 2 0.60
SERP
10  
itライター 100 1
SERP
5  
ライティングサイト 100 2 2.50
SERP
5 14 17  
it ライター 90 2 5.00
SERP
5  
ウェブライターとは 80 3 1.60
SERP
1  
ネット 記事 ライター 70 2 2.50
SERP
3  
ライティング 技術 60 0
SERP
5  
web writer 60 0
SERP
1  
webライター 50 2
SERP
3  
ライティング の 仕事 50 1 1.80
SERP
3  
ウェブ ライター 50 2 1.70
SERP
2  
web ライター 仕事 内容 50 1 0.60
SERP
2  
web 記事 40 1
SERP
10  
ライティングの仕事 40 1 0.35
SERP
4  
ネット ライター 40 2 1.30
SERP
2  
ライター web 40 2 1.70
SERP
1 93  
webライター仕事内容 30 0
SERP
3  
ライター ネット 30 2 4.00
SERP
2

上記のデータを見ていると、「仕事」「仕事内容」からの「技術」というのが目に入ります。

Webライターが自分のライティングスキルを磨きたい人と、ライター求人を確認したい人が混在するのでしょうか。
そうなると、スキルを磨くのも仕事を取るためでしょうから、求人に紐付いたコンテンツがWebライターやWebライティングで上位にくるコツかも?と想定ができてきます。

弊社もクラウドワークスでライター求人をしています。
その募集要項を掲載するページを用意していくと、「Webライター」という検索意図にあったコンテンツが作れるのかもしれません。

ページの最適化

誰でもやっていることかもしれませんが、あえて確認しておきましょう。

  • 狙った検索キーワードを記事タイトルへ入れる
  • URLは短く端的に記事内容がわかること
  • メタディスクリプション(ページの説明文)を設定する
  • 相互内部リンク
  • 画像の最適化

特にメタディスクリプションは、検索上位表示の要素に直接的な効果はないと言われているようです。
しかし、検索ユーザーはサイトの説明文を見てどんなページか判断し、閲覧するかどうかを検討します。

ネットショップ改善の依頼でこのメタディスクリプションが「設定していない」店舗は多いです。
やはりメタディスクリプションはあったほうがいいと思います。

メタディスクリプションに関するデータ

動画内で紹介されたデータによると、192656ページのデータで、Googleのシステムが独自に要約して表示した説明文は62.78%とあります。
勝手にメタディスクリプションは改変されてしまうことがあるのです。

そのため渾身の説明文を作るために、何時間もかける意味はありません。
ただ裏返すと38%は、あなたが設定したメタディスクリプションがそのまま出るということでもあるんです。

内部リンク

あなたのサイト内での、AというページからBというページへのリンク、そしてBからAへのリンク。
面倒な作業でもありますが、自サイトでの相互の内部リンクも有効です。

Aページで言及した内容を、Bページでもっと知りたい。
その逆も、というサイト内でのページ間の関係性ができてくると、サイト内でユーザーの回遊率が高まります。

内部リンクで、Googleの検索エンジンにも「こんなページが他にもあるんだ」と教えることができます。
検索ユーザーにも、他に興味があればこっちもどうぞとおすすめできますね。

内部リンクは過小評価されがちなSEO対策ですが、外部リンク(バックリンク)の重要性がわかっている人が、内部リンクの重要性がわからないはずもありません。

インターネットはリンクの塊なのです。

Google検索を使った内部リンクを貼るページ候補の割り出し方法

Googleの検索窓に、
site:あなたのサイトのドメイン “キーワード”
を入れてみてください。

うちだとこうなります。
site:mujinkp.co.jp “WEB ライター”
一覧で指定キーワードが入った記事が出てきますから、内部リンクを貼っていく作業を効率化できます。

リンクエクスプローラー

Ahrefsには豊富な機能があります。
その中でもリンクエクスプローラーがこういう時に役立ちます。

Site Auditから「Internal link opportunities」を選びます。

詳しい使い方はこちら。

How to Use Internal Links to Rank Higher in Google

内部リンクの解説動画です。

画像の最適化

速度改善でも真っ先に取り組むのがこれです。

月50万回の検索トラフィックに対し、4000回ほど画像からの検索があったと動画でも紹介されています。

これ、少なくないです。
4000ですからね。
有料広告買ってみてください。
1クリック100円なら…。フー。胃が痛い。

  1. 画像名の変更
  2. ALT 代替テキストを設定する
  3. 容量の圧縮

画像名を変更し、Google検索がなんの画像か判定しやすいようにしましょう。
わかりやすい画像名にすると効果的。
01111.jpgよりSEO.jpgです。

代替テキストの設定もよく言及されることですね。
ユーザーの視線誘導だけでなく、スクリーンリーダーの利用者のような視覚に障害がある方にも親切です。

あとはよくある画像の圧縮。
小さく画像を出しているのだが、画像自体は一眼レフカメラで撮った容量のままとか。
これだと画像の読み込みに時間がかかりますし、良いことがありません。

動画内で紹介された画像圧縮サイト

Image Optimization and Compression Plugin for WordPress and API by ShortPixel

この手のサイトはたくさんあります。

Googleの見解

Google社も検索キーワードはコンテンツに含んで欲しいといっていますが、詰め込むなという説明も同時にしています。

理由はシステムがスパム行為と判定してしまうかもしれないことと、ユーザーが読みにくくコンテンツの利便性が下がるからです。

画像の説明であるALTも、やたら検索キーワードを意識した文章ではなく、写真を分類する時の目印になるような名前がよいと考えます。

「SEO対策で検索上位表示を獲得する方法の図解」「SEO対策の実施風景」
短く画像内容を言い表すのがいいと思います。

ページの最適化のポイントまとめ

  1. 一文一義。
    短い文章と内容ごとに分かれた段落構成。
  2. 小見出しを入れ、ざーっと流し見するユーザーに対して、興味のある内容があるとわかってもらうこと。
  3. スマートフォンで見やすい文字の大きさ。
  4. SEO対策そのものをページ内容とする以外に、SEO対策と画像の関係などテーマも絞ることも大事。
  5. 会話的に書く。ユーザーとの対話を意識する。
  6. SNS用のOGP対応
  7. SEOテクニックに頼りすぎないこと

校正ツール

校正ツールも使うといいと動画内で説明されています。
いくつかここでも紹介させていただきます。

so-zou.jp

文章校正ツール
日本語の文章を解析し、間違った表現や不適切な表現を指摘。

PHPやPythonで自然言語処理をやったりしているとMeCabに触れる機会があると思います。
その簡単で「Tomarigi」もご紹介します。

Windowsのアプリケーションになります。

Tomarigi | PaWeL:日本語表現法開発プロジェクト-青山学院大学-

Tomarigiは、作成した文章表現を改善していく際の気づきを誘発することを目的としています。
作成した文章に対して解析し、誤り候補を抽出し、その詳細情報や修正候補などを表示します。

文章の解析には形態素解析ツール(Mecab)、係り受け解析ツール(Cabocha)を採用しています。これらのツールで複数の文からなる文書を1文ごとに切り分け、形態素情報・文節情報・係り受け情報を構造的に変換します。
この解析結果に対して、文章を執筆する際の定型的な校正ルールを適用し、誤り候補を指摘します。

校正ルールはプラグイン形式となっており、個々のルールの適用の有無、ルールの追加などを容易にしています。

動作環境
必須
OS Windows 7 ※1
.NET Framework 3.5以上
形態素解析ツール Mecab v0.996以上
係り受け解析ツール Cabocha v0.68以上
※1 .NET Framework 3.5が必要

OGP対応

SNS向けに自分のコンテンツを共有した際に、画像が変だとか内容が変だとかトラブルが発生します。
それはOGPに対応していないからではないですか?

というわけで、OGP対応。
WordPressだとプラグインがやってくれたりするのでお手軽です。

SEOのテクニックに頼りすぎないこと

あくまでSEO対策のテクニックというのは、補助的なものです。

コンテンツがユーザーの検索意図に合致しているからこそ、SEO対策の効果が発揮されます。

テクニックはテクニックでしかないんですね。

リンクビルディング

被リンク営業とも呼ばれるバックリンクの獲得営業のことです。

実際は自分のメディアのファンが増えてきたら、ファンにリンクしてもらえるようにお願いするような流れが自然です。

同じテーマの他の人が作ったメディアと相互リンクするのは、双方に価値があるという話。

私はこれが押し売りのようで苦手なんです。
社交性が足りないのは反省点です。

リンクビルディングは難しいからこそ努力する価値があり、やりきれば他を圧倒できる部分でもあります。

専門性の高いリンクを獲得するには?

メディアリストは共有データ ジャーナリスト人脈もオープンに | 広報会議デジタル版

動画ではHAROが紹介されていますね。
情報を求めているジャーナリストとつながれるサービスです。
ここでジャーナリストの情報源になるのが、あなたのコンテンツということになります。

その他のネットショップのSEO対策としては、プレスリリースを効果的に使っているネットショップを見かけます。
同業他社がどこのプレスリリースを利用したのかの分析なども依頼されたりするので、これもおすすめ。

最後に

リンクビルディングの方法に関しては、もう少し弊社でも見直す必要があるなと思っています。

日々学びが必要なのがSEO対策。

このページがなにかのお役に立てたなら幸いです。

※当記事はリンクフリーです