「Analyticsでアクセス分析をしてほしい。レポートにしてくれ。」
急な無茶振りに対し、工夫をしようにも先立つものがない。
こんな状況は多々あります。
弊社ではAnalyticsの分析もお手伝いしています。
しかし、多数のクライアントごとに新しくレポートを作り、常に細かいカスタマイズをするわけではありません。
他クライアントとの比較もノウハウのうち。
クライアント毎のレポート内容に大きな差分が出ると、問題点を見落としてしまいます。
- ソリューション ギャラリーを活用する
- セグメントの追加内容
- カスタム レポートの追加内容
- AK: Visitor Acquisition Efficiency Analysis v2|AK:訪問者獲得効率分析 v2
- AK: All Traffic Sources ABO|AK:全トラフィックソースABO
- AK: E2E Paid Search Report|AK: E2E 有料検索レポート
- AK: Content Efficiency Analysis v2|AK:訪問者獲得効率分析 v2
- AK: Landing Pages Analysis|AK:ランディングページ分析
- Hostname [Domains that have your GA code]|ホスト名【GAコードを持つドメイン】について
- Search Traffic (Excluding Not Set, Not Provided)|検索トラフィック(Not Set、Not Providedを除く)
- AK: Internal Site Search Analysis|AK:サイト内検索分析
- AK: Mobile Performance Analysis v2|AK: モバイルパフォーマンス分析 v2
- マイレポート
- 最後に
ソリューション ギャラリーを活用する
Analyticsのレポート作成を効率化したい。
そんな時に役立つのが、ソリューション ギャラリーです。
分析に役立つテンプレートが用意してあり、マウスクリックでインポートできます。
その中でも最も人気の高いOccam’s Razor Awesomenessを説明します。
Google Analytics Solutions Gallery
これで急なレポート提出も問題ない!
だろう…はず!!!
セグメントの追加内容
Analyticsのセグメント(ユーザー属性ごとに小分けにしたグループ)はデフォルトだと、すべてのユーザーになっています。
コンバージョンにつながった・つながらないなどのセグメントは最初から選択できますね。
その他に役立つセグメントがOccam’s Razor Awesomenessには入っています。
AK: “Oligarchs”|AK:”オリガルヒ”
1セッションあたりの収益が〇〇よりも大きいセグメントを出す。
数値は任意に変更する必要があります。
ECサイトに有効な指標としていいと思います。
AK: Loyal Visitors|AK: ロイヤルビジター
セッション数が一定上なら、特別なユーザーとして計測する。
条件の設定でセッション数を選べます。
AK: Visits via search queries w/ 4 words.|AK: 4つの単語を含む検索クエリ経由の訪問者
正規表現で条件設定済み。
複数キーワードでの検索ユーザー数を出す。
より具体的な言葉を使って検索しているユーザー。
よって、とても悩んでいるユーザーが、自サイトにたどり着いた人の数。
ロングテール戦略に重要。
Blog Comment Submitters|ブログコメント投稿者
まんまなので割愛。
AK: Non-Flirts, Potential Lovers|AK:非フライヤー・潜在的恋人
訪問時のページ数が多い人の数。
ファン数。
初期設定は3以上。
サイトの階層に例えるとページ深度3がデフォルトです。
どこまで進んでくれたユーザーがファンであり、浮気者でないのか。
ファンが獲得できる構成に、サイトが整備できているのかがわかります。
ロイヤルビジターと大きな数値の差をつけないほうが分析しやすいイメージ。
AK: All Social Media Visits|AK:すべてのソーシャルメディアへの訪問者
スマホのセキュリティも強くなっているため、どこまで正確にとれるかといった部分。
集客ページのセグメントに設定してみると、デフォルトでもFacebookとTwitterは取れている。
カスタム レポートの追加内容
弊社だとPDF共有になります。
参考までに、カスタムレポートで弊社で作って運用しているのは以下のものです。
- 時間帯別アクセス
- 流入経路の分析レポート
- アクセスランキング(離脱率改善用)
- カゴ落ち確認
- 時間曜日のクロス集計
その他に以下のレポートも役立ちます。
AK: Visitor Acquisition Efficiency Analysis v2|AK:訪問者獲得効率分析 v2
カスタムレポートの編集から「目標」だけはカスタマイズ必須。
サイトへのアクセス経路の全体像と、コンバージョンの関係性がわかりやすくレポート化されます。
AK: All Traffic Sources ABO|AK:全トラフィックソースABO
平均読み込み時間とその他項目の関係として見たりしています。
コアウエブバイタル対応として、サイト速度改善の要望がある時に、現状把握にも使えます。
AK: E2E Paid Search Report|AK: E2E 有料検索レポート
AdWords連動のデータ。
クリック単価と収益単価の関係性が一目でわかります。
トランザクション数が多くなってくると、それだけ重要なレポートになってきます。
AK: Content Efficiency Analysis v2|AK:訪問者獲得効率分析 v2
ページ別の訪問者と、閲覧開始数をページビュー数で割った指標などがセットになっています。
訪問者の獲得に寄与しているページを見ながら、ページ価値を参考に改善の候補ページを見つけることができます。
AK: Landing Pages Analysis|AK:ランディングページ分析
これはそのままですね。
注意してみているのが、トップページやカート関連以外のページのページビュー数や閲覧開始率です。
セッションが少なくても、売上につながっているページがわかるため、更によくする改善ページの候補や他のページの改善例になるページがわかります。
Hostname [Domains that have your GA code]|ホスト名【GAコードを持つドメイン】について
マルチドメインやアプリ集客、ネットショップのプラットフォームだとわかりやすく、本ドメイン以外にサブドメインやサブディレクトリからアクセスが流れてきます。
そこでホスト名ごとのアクセスを見ると、流入経路が直感的にわかります。
これが正しい使い方なのか、あまり自信がありません。
ここよくわからないんですよ。
Search Traffic (Excluding Not Set, Not Provided)|検索トラフィック(Not Set、Not Providedを除く)
検索トラフィックを生み出したキーワードの一覧。
注文学や収益性もレポートされる。
Not Providedなどが弾かれるため、かなりスッキリしたレポートになります。
AK: Internal Site Search Analysis|AK:サイト内検索分析
弊社ではあまり使わない。
というのも、qなどの検索クエリーがついた「タグクラウド的なボタン」を作り、検索語を窓に打たないでも検索できる方法を推奨しているからです。
上記の対応で、様々なキーワードで検索するユーザーに対し、間違った単語でサイト内検索されて「該当なし」が出ることを避けています。
検索クエリーの検索結果へ、直接テキストリンク等を設置するため、このレポートは弊社対応だと不要になります。
AK: Mobile Performance Analysis v2|AK: モバイルパフォーマンス分析 v2
スマートフォンのOS別アクセス数。
OS別でコンバージョンにあまりに差があるのは考えものですが、傾向として出てしまいます。
サイトの表示ズレなどがないか含め、どのデバイスに最適化するかを決めることもできます。
マイレポート
このレポートをベースに要素を増減させれいいと思います。
あまりに詳細なデータも意味がなく、何を伝えるためのレポートかがわかる構成が望ましいです。
VP, Digital Dashboard|デジタルダッシュボード
閲覧者の流入経路やセッション数、コンバージョン率などが一覧化されます。
イベントの計測もできますね。
セッション数は、大きな谷ができないように改善する必要性を感じます。
最後に
多分これだけでも、ある程度のレポートは作成できると思います。
ここで大事なのはデータです。
仮定や推論ではなく、単にデータをまとめています。
ここで見えない数字に対して意見をいっても仕方ありません。
レポートはあくまでレポートです。
レポートを見ると決めた時は数字からわかることだけを検討し、仮定や推論は別タスクにしてみてください。
▽参考
Smarter Insights: 5 Google Analytics Custom Reports FTW!
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