伝わる良い資料作成を考える記事

課題整理と報告資料の基本構造

原則

  • 手元のメモでは自由に書き出す。
  • 他者へ共有する資料では 課題を1点に絞る
  • 情報量より 理解のしやすさ を優先する。

相手にすべての思考を伝えようとすると、焦点がぼやける。
報告資料では 「何が問題なのか」 を一つに定め、その理解を助ける材料だけを提示する。


課題提示の基本構造

1. 課題を提示する

まず 課題そのものを明確に示す

  • 誰が見ても同じ理解になる表現にする
  • 前提知識がない人でも理解できる書き方にする

課題:
ECサイトの購入率が低い


2. 課題の根拠を示す

次に なぜそれが課題なのか を示す。

課題の理解は、根拠の提示によって成立する。

根拠: - サイト訪問数は増えている - しかし購入率が 1.2% → 0.7%に低下

ここで重要なのは 主観ではなくデータを示すこと


課題 → 原因の整理

課題の原因

課題を1つに絞っても、原因は複数存在する。

原因は次の階層で整理する。

原因の階層

  • 大原因
  • 中原因
  • 小原因

課題:
購入率が低い

原因①(大)
商品ページの理解不足 - 商品特徴が伝わりにくい - 使用イメージが不足

原因②(大)
信頼要素の不足 - レビュー数が少ない - 実績表示がない

原因③(大)
購入導線の問題 - CTA位置がわかりにくい - スマホでの操作性が悪い


原因整理の優先順位

すべての原因を同じ扱いにしない。

整理基準は次の2つ。

1. 結論が出ているか

すでに事実として確定しているものを優先する。

例 - ヒートマップ - アクセス解析 - A/Bテスト

2. 証拠が提示できるか

データがあるものを優先する。

例 - クリック率 - CVR - 滞在時間 - 離脱率


データ提示の原則

文章だけで説明しない。
できる限り 視覚情報 を使う。

有効な表現

  • グラフ
  • ヒートマップ
  • スクリーンショット

指標 現状 目標
CVR 0.7% 1.5%
CTAクリック率 2.3% 5.0%

報告資料の最終構造

  1. 課題
  2. 課題の根拠
  3. 課題の原因
  4. データ証跡
  5. 改善方向

本質

優れた報告資料とは

  • 課題が1つ
  • 根拠が明確
  • 原因が整理されている
  • データで説明できる

つまり

「なぜそれが問題なのか」を誰でも理解できる状態にすること