Webライティング実務マニュアル2022版(発注&ディレクション編) | ムノログ 合同会社ムジンケイカクプロのITノウハウブログ
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Webライティング実務マニュアル2022版(発注&ディレクション編)

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私自身も経験していますが、フリーランスのライターの中から、自身のイメージに合致したライターを探すというのは、なかなか難しいです。

そして重要なことがあります。
Webライターは多くの場合、発注側であるクライアントありきの仕事だということです。

クライアント側のディレクションに問題があれば、納品物にOKが出ませんし出せません。
ディレクション側の考えがわからないままライターが仕事をすれば、何がいけないのかという問いにお互いが答えを見つけることができないのです。

ここではライター募集側・記事制作の発注側としての実務ノウハウをご紹介します。
ご自身でWebライティングのディレクションをされる際の参考になるかと思います。
※クラウドワークスでの応募管理をイメージして話しています

弊社でライター募集する際、及びライター募集代行する際に得た知見をまとめています。
ライターにもいろんな人がいると知っていれば、冷静な対処が可能です。

少しでも、私と同じ苦労をされる方が減ることを願っています。

弊社にWebライター募集やディレクションの発注をいただく際の検討材料としても、考え方や業務姿勢判断の参考にされてください。

▼コンテンツSEOについてはこちら
【コンテンツSEO】これだけは知っておいてほしいこと | 合同会社ムジンケイカクプロ

Webライティングの大前提

Webライターは読む人があっての仕事です。

弊社が募集するWebライティングは、SEOライティングが主になります。
SEOライティングは、ユーザー(読者)の悩みを解決するライティングのことです。
相手の立場を慮れない人とは契約はしていません。

Webライティング発注側の心構え

Webライターが偉いわけでもなく、ディレクション側や発注側が偉いということもありません。
お互いに事業者ですから、対等な取引です。
互いを尊重できる関係性が築ける方との取引でなければいけません。

Webライターに任せない

発注時に、記事内容をWebライターの感覚に任せないことです。
感覚はすれ違うものです。
※Webライター側も内容を任せっきりにされるのは、危険だと思ったほうがいいです。

記事の見本を求めてくるWebライターさんは、それだけ経験豊かです。

Webライティングの見本を、発注側ディレクション側が提示しましょう。

Webライティングの見本

発注側ディレクション側で見本記事をライティングするにしても、何を根拠に見本とするかということが大事です。
そのために何を書くかという分析が必要です。
これが文章の基礎になります。

▼分析の参考はこちらです
【コンテンツSEO】”Ahrefs”エイチレフスの使い方|Google向けSEO対策

Webライティングの実例

■SEOライティング|webライティング
SEOライティングという名称でも依頼が増えてきています。
AI分析や、過去のSEO対策の知識を活かし、ライティングを行います。

弊社では、AIやテキストマイニングという技術を使った、書き手の感覚に寄らないキーワード選定を行い、記事のベースを作って納品します。

クライアント側は、納品された記事を最後に微修正して公開するという流れになります。

この方法ですと、最終的にクライアント自身の言葉に記事が補正されるため、結果的に互いの手戻りややりとりが減ります。

完成された記事でありSEO効果抜群の記事がほしいということでの費用感のご紹介ですと、経験上、数十万の費用で2000文字10記事から見積もられた方がよろしいかと存じます。

Webライターの費用内訳

弊社がお受けする記事制作の単価例ですと、3,000文字で3000円以上程度。
AI分析を含めると、1文字単価3円から10円程度でのオファーをいただきます。

費用はWebライティングのテーマにもよりけりです。

専門性が高いテーマですと、事前のインプットも大事。
そのため、作業量が増えるため費用も上がります。

▽ライティング関連の参考記事

【初心者向け】SEOライティングのキーワード選定|Googleトレンド|Keywords Explorer|MozBar
ブログで収入を狙う方もフリーライターも、一億総webライター社会の昨今。SEOライティングの重要性は高まるばかり。複業としてのwebライターに、SEOの冠をくっつけて、他に差をつけましょう。

【初心者向け】SEOライティングの見本ページの割り出し方と参考ページ|現時点の最強ライターはこの人だ!【分析データ付】
【初心者向け】SEOライティングのキーワード選定|Googleトレンド|Keywords Explorer|MozBarの続きです。
キーワード選定が終わったら、お次は理想のページを探します。

駆け出しWebライターでも簡単単価アップ!マシュマロ・チャレンジで学ぶ残酷な成功法則
ポジティブ思考での成功法則のご紹介と、ライティングの業務効率化について。

Webライターが「コピペ判定」される時
納品記事を検収したら、妙に他のweb上のテキストと一致率が高いライターさんがいた。
検収時には、修正依頼をせずそのまま検収完了にした。
これを修正するのは、ご本人の仕事への取り組み方を見ていて無理だと判断したからだ。

【webライター】クラウドワークスでライター募集|気をつけるべき14のポイント
そもそもクラウドワークスってなんなん?という人もいらっしゃると思いますが、クラウドワークスは在宅ワーカーやフリーランサーにお仕事を頼めるサイトです。
弊社ではオウンドメディアを作るために、webライターさんを募集しました。

WordPressを使ったSEOライティングの始め方|ピラーページ編
WordPressにおけるSEOライティングの有用なリンクをまとめます。
これからSEOライティングを意識して、他のwebライターに差をつけてやるぞ!WordPressやってみるぞ!っていう方へ。

Webライティング発注側の効果測定に関して

実際に2020年に、久しぶりに自前のオウンドメディアを作りました。
クライアントサイトを作ったりカスタマイズしたりする仕事とは違い、難しさを感じたのを覚えています。
心構えとしてお伝えしたいのは、記事公開後、2ヶ月はアクセスアップとしては何も起きない状態が続くということです。
その間、アクセス解析の数値は見ていません。
※多忙なのもあります

効果が出るまでそれなりの時間がかかるため、Webライティングで効果がないからといって、Webライターの責任にしないようにしましょう。

Webライター募集で困ること

20名以上のライター様と契約しディレクションしていく中で、Webライター能力を数値化してみたことがあります。
他のライターから抜きん出た数値は6人程でした。

それだけお気に入りのWebライターを探すのは苦労します。
それでもいくつかのポイントを抑えることで、苦労が軽減されました。

Webライティング応募者のPRに困る時の対応例

応募者管理の都合から考えると、スピード感を持って断ることが大事です。
スピード感を持って断るには、評価ポイントを前もって決めておくことです。

  • 募集プラットフォーム側に本人確認済み、その他書類提出済み
  • 登録名が発音して読める
  • アカウントの写真が、本人情報とミスマッチでない
  • ポートフォリオあるなし
  • 具体的な作業時間の明記
  • 納期の目安が示されているか
  • 職歴や経歴がわかるか
  • 応募時の言葉遣い
  • PR文章で要点が見やすい
  • PR文章を見直して推敲した痕跡があるか

残念ながら、独りよがりなPRで応募してくる人が大半です。
これがディレクション作業の妨げになります。
どんなPRも目を通さざる得ませんから、無駄な時間がかかります。
書くことの上手い下手以前の問題です。

弊社の案件内容は、いい加減な応募にアクションをしなくていいような但し書きを記載し、布石を打っています。

下手な応募は無視すればいい(放置対応でいいというのは運営側にも確認済み)のですが、お断りのお返事をしないと応募管理がしづらくなります。
応募者が、管理画面内を埋め尽くしてしまうのです。

発注側の手間を考えず、己のPRだけを優先する姿勢のライターが7割を超えます。
40人の応募があったら、12人を採用検討し、実際に採用できるのは8人以下というところです。

プロ意識が低い、またはプロ意識がない応募

案件の募集金額を高くしても低くしても、一定数の的外れなPRでの応募があります。

「まだ初心者なのでご迷惑をかけるかも…」
それならテストライティングをお願いするとか、やり方があると思います。

「勉強中ですがよろしくお願いします!」
誰しもが勉強中です。
どうよろしくすればいいかわからないので、契約できません。

弊社では、何をどうするか具体性のないWebライター応募者のPRを、応募スパム(PRスパム)と呼んでいます。
作業時間短縮のため、即時契約のお断りをします。
即時契約見送り判断をしても、もっと良いライターがたくさんいます。

例え初心者でも勉強中でも、PRの仕方次第です。

アイコン判定

クラウドワークスでライター募集をすると、相手の設定アイコンが一番最初に目に付きます。

仕事を依頼するならは、身なりが整った人に頼みたい。
これができていない人は、契約を見送ります。

ランサーズでもクラウドワークスでも、アカウントに画像が設定できます。
これ、見た目の情報として重要です。

ライター側のことを私は何も知りません。
一番最初に目に入る情報で、ビジュアルはアイコンだけ。
第一印象を決定づけるのがアイコンです。

アイコンの大切さ

仕事を依頼するならは、ちゃんとした人に頼みたいですよね。

お笑い芸人のカズレーザーさんが昔言ってたんです。
化粧や服装からチャラい印象を持たれるという方が、「人を見た目で判断してほしくない」という相談をカズさんにしました。
「真面目に思われたいんだったら、真面目に思われる格好をするべきじゃないか?」「見た目で判断しないではわがままな意見と思う」と回答していました。

人って見た目しかわからんですよね。
他人の内面が完全に理解できるまで何年かかるんだろう。

アイコン=見た目。
アイコンがちゃんとしていれば、依頼もしやすいってもんです。

私みたいなオジサンが、かわいいキャラクターアイコン使用者だったとしましょう。

就職面接会場にやってきたのが、美少女キャラTのいかついハゲオジサンってことになります。

趣味のSNSアカウントならいいですけど、これは仕事だから。

内容との一致を

プロフィール内容とあべこべなアイコンだと、論理的に文章を書けない人かもしれないとか、見た目を気にしないということは、文章の体裁を気にしないのかもといった、ネガティブイメージが湧いてきます。

人間、見た目が10割です。

添付ファイルがついている

こちらの募集に際した質問に答えず、添付ファイルがついている。
添付ファイルがあれば、見て当たり前」という感覚かと思います。
申し訳ないのですが、添付ファイル内容に文中で触れていない場合は見ません。
ウィルス対策も含め、よくわからないファイルは開きません。
セキュリティリテラシーが低いワーカーの応募であると判断し、もちろん契約は致しません。

https://twitter.com/MKP3share/status/1354977490658230274?s=20

いちばんひどかったのは、ペットの画像添付。
なぜ添付してきたのか、悪意あるステガノグラフィーなのかは、今もわかりません。

構成案の確認

記事発注後、webライター側から構成案の提示があるかと思います。
※ディレクション側から提出を求めたほうが案件進行がスムーズになる

構成案のポイントは、見出しを見て、論理的な構成になっているかを確認。
この論理的とは、
what?やwhy?を繰り返した結果になっているかの確認でもあります。

個人的には、テーマをブレイクダウンすると表現することがありますが、

  • SEOのディレクションで困ることがある
  • ディレクションで困ることは〇〇
  • 何故困るのか
  • 困る実例
  • 困った時の対策は?
  • そもそも困りたくない予防策
  • まとめ

のようなブレイクダウンの流れになるかと思います。
流れがあれば、修正もできます。
上記の例だと、どんな状況の誰に向けた記事かというテイストが抜けています。

  • SEOのディレクションで困ることがある
  • 特にどんな状況の誰に向けた記事か
  • どんな誰はこの記事を読むと悩みが解消する(メリット)
  • ディレクションで困ることは〇〇
  • 何故困るのか
  • 困る実例
  • 困った時の対策は?
  • そもそも困りたくない予防策
  • まとめ

さらに見出しに感情表現が入っているかどうかを見ています。

そもそも困りたくない予防策は、やや感情が入っています。
メリットの部分でも、書き手の感情を入れることができそうです。

全ての見出しに感情表現がある必要はありません。
しかし、感情が乏しい研究レポートのような記事が、多くの読者に受け入れてもらえるかどうかは、記事のテーマに合わせて考えていただきたいです。

構成案では、こういったポイントを見て、意思疎通に時間をかけ打ち合わせをする姿勢を見せています。そうすることで、納品検収時にイメージと違う記事が仕上がってくるのを防止します。
お互いの工数削減には、構成案への意見がどれくらいできるかが大事です。

実際のディレクション例|構成案への意見

記事の構成案をいただいた時の実際の返信例です。
だいぶ改変しています。
雰囲気だけ掴んでいただければと。

お世話になります。
理路整然と読みやすいと思っております。

方向性の部分で1点だけお願いが。

〇〇は、私も「そうだなー」と思って読んでいました。
その流れから、小見出し5がはじまるところ。
お話の流れとしてきれいなのですが大人しすぎる気がしました。

SEOライティングとしてのオーダーなので、SEO的にいうと、
小見出しで、
「見た目に映える!インスタ映え間違いなしの〇〇」
「XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX」
というような、キーワードを含んだ「ノリ」が欲しいと思いました。

検索ユーザーのニーズを考える面で、
「〇〇ならXX」
よりは、
「〇〇がわからなくても、〇〇なら喜ばれること間違いなし!」
といった視点のほうが助かります。

かなり困っているユーザーがやってくるページなので、目星も何もない状態です。
ユーザーのアイデアがどん詰まり状態でも、何かヒントを与えられるようなページを制作できればと考えております。

文字にすると長くなってしまいましたが、もうちょっと「チャラくていい」という感じでしょうか。
他のライター記事と、差別化できるライター様だと考え、オーダーさせていただいております。

綺麗にうますぎる文章を崩してくれというと、方向性修正の依頼にしてはおかしな感覚になるかもしれませんが。
上記ご確認よろしくお願い致します。

検収時のやりとり例

冒頭のみ修正検討ください。
おそらく文字数の目安があるので、一文にまとめていただいたと思うのですが、冒頭は読者が共感を得るかが大事になってきますので、修正として検討依頼させていただきます。

こうしろというわけではなく、リード文がグッとまとまりすぎている感覚がございます。
上記ご検討何卒よろしくお願い致します。

SEOライティングでのタイトルに関して

文字数

タイトル文字数なのですが、SEO界隈では一般的に「短く」となっているかと思います。
ただ、伝わるタイトルがユーザー目線(読者目線)であることと考えております。
日本語的に違和感を覚えるようなことがなければ、文字数が多くてもそのまま採用している状況です。

本文の他記事との類似性チェック:コピペチェック

https://ccd.cloud/

上記サイト様のチェックで、 一致率を確認します。
一致率が概ね30%台、下回れば下回るほどよいです。
弊社だと20%台前半が多くなります。

文章表現が他と似てしまう性質や状況がある中では、努力目標とさせていただいています。
契約の中で、文字数制限がある場合、無理に変更して文章表現がおかしくなるなら、本末転倒と考えています。

検収時によくお願いする修正

  • 論の証跡・エビデンスの証明(権威あるサイトへの外部リンク挿入)
  • 任意:画像を使用してほしい(著作権フリーの画像などの指定)
  • キーワード使用率の調整
  • コピーチェック30%以下(発注内容による)
  • 読者への呼びかけや投げかけがあること
  • 二人称変更(みなさん¬あなた)
  • 感情表現があること(ただの知識や文章のまとめになることを避ける)
  • 一文一義(短文。読者が一文だけ切り取って見た時も、意味が伝わること)

Webライター評価と査定

■契約金額
弊社で多いのが、1文字1円からはじまり、1文字1.6円前後です。

今回依頼させていただいた案件は例外です。
SEOライティングの性質より、トレンドブログとしての性質と弊社のテスト要素が強い案件でした。

■報酬アップ
どうなると金額が上がるのかというと、集客とコンバージョンの結果です。
記事公開後、集客率や広告押下率などの複数の数字で評価していて、結果を伝えつつ報酬アップとなります。
3ヶ月から半年でお声がけする人もいれば、1ヶ月に1回は連絡する人もいて、ペースはまちまちです。

■契約単位
1文字1円1記事から始まり、ほぼ5記事単位になります。
成果のいい人だと1ヶ月10記事単位で発注となり、他のクライアント案件も相談します。

■1文字1円1記事から始める理由
SEOライティングの理想の形があり、1記事目だけ相談を密に行うことで、意思疎通し今後の作業感を確認。
※この際に弊社コンテンツとして検収内容を公開して良い場合は、0.2円アップ。

■ライターの評価
独自の評価指数があります。
その中で、評価上位者へは、継続案件相談が高頻度で届きます。

■HTMLタグの挿入

▽Webライターの評価ポイント
弊社からは何も指示指定をしていないが、納品記事がHTML化してあったライターさんが数人。
全体の契約数に対して20%というところ。

webに使うので、納品文書がHTML化してあると助かる。


<h2>見出し</h2>
<h3>小見出し</h3>
といった感じ。
HTMLを知らない方向けに書いておくと、h1タグという大見出しを意味するタグは、記事タイトルが多い。
本文中に出てくる見出しと小見出しが、h2とh3にすることが多い。
noteだと記事タイトルがh1で、見出しがh3かな。

WordPressでの設定例による見栄えを見ていただくとわかりやすいかと。

このh1、昔は文章中に一回しか使うなと言われていたが、今はあまり関係ないらしい。

ただ、WordPress利用の文章だと、状況がちょっと違う。
h1 h2 h3で目次を自動で作ってくれる機能もあるので、わかりやすく本文中は2と3でやってもらうと作業が捗る。
添付の画像を見てもらうと、面倒なことが起こっているのがわかるはず。

h1部分が目次化されず、h2からが目次になっている。
こういう暗黙の仕組みがWordPress界隈にあるということ。

そこまでわかっても、h1とh2でもいいじゃないかと言う人は、WordPressでやってみるとデザインが気に食わないはず。
h1はタイトルに使われることを意識して、CSSというデザイン要素が適用されているケースも多く、見栄えがしっくりこないなーとなるはずだ。
※主観だ、主観なんダス

▽HTMLタグの挿入のまとめ

HTMLへの理解がある人とそうでない人の納品物のスタイルは、文書構造化のテクニックがぜんぜん違う。断然違う。段違い。
納品物が見やすいの。
見やすさは読みやすさ。
読みやすさはユーザーニーズに応えているということ。
ニーズに応えているということは、検索ユーザーに刺さる。
検索ユーザーに刺さるということはSEO効果が高い。
そんなロジックでのSEOライティングとしても評価高い。

私は自分で納品したテキストのHTMLコーディング依頼をされることがあるけれど、記事制作とHTML化は別々の仕事だという感覚だった。
こうしてHTML化してあるライターさんと仕事をすると、安心して継続案件を頼めるというものだ。

■納品物が複数パターンあった

▽Webライターの評価ポイント
納品物の利用までを考えた納品方法の想像力と気遣い。
これは契約数の10%以下が該当。

▽例
弊社指定の納品方法は、Excel納品というわけのわからない納品方法であったが、これに見事に対応するライター陣。
そこで助かった納品方式を紹介。
WordとExcelで両方提出するパターン。

▽納品方法での裏評価

ライティング案件の納品作業で、Wordで文書を書き、Excelに貼り付ける流れは誰でも思いつくはず。
そこで、Excel納品でどれだけ見出し小見出しが見やすくなっているかという、ファイル内の構成能力を見ようと思っていた私。

文書の改行がおかしくなったり、単純に見にくかったりする人もいる中、元の文書としてWordを添付して、Excel貼り付け版と両方を納品というのが、作業上助かったといったところ。
WordPressにもWordからはコピーペーストしやすいからね。

■文書構成案の事前提出

▽Webライターの評価ポイント
リライト(修正)が増えればお互いの工数が増える。
修正回数を減らすためにも、お互いの成果物のイメージを統一させるためにも、構成案を出してもらうとやりやすい。

どんな文書にしていくか、構成案が大事なのは、売れてるライティングの本なんかを見てもらっても明らか。
設計図がない中、職人の勘だけで家を建てられても不安だ。
構成案の打ち合わせをしてもらうと助かる。
これはおおよそ契約数の半数程度のライターさんが、文書の構成案を都度ヒアリング・事前確認という作業を行ってくれていた。

▽例
リード 200文字
見出し 8つ
小見出し 都度
まとめ 200字

見出しやその内容、記事タイトルまで事前に提示いただく場合もある。

▽文書構成案の事前提出のまとめ

私も法人としてライティング案件のご依頼をちょくちょくいただきますが、そこでの仕事の進め方として、
・クライアント側に初稿は早めに出す
・複数パターンの原稿を提出

をルールとしています。
早めにクライアント担当にダメ出しをしてもらって、問題点をピックアップ。
特に作業マニュアルや見本がないクライアントだと、この初稿ダメ出しで、文書構成を見てもらいながら、理想の文書構成を作るという方式を採っています。
トラブル減るし、クライアントの仕事への姿勢や感覚がわかるのでいいのだ。

■文体が明るい+言い切っている

▽Webライターの評価ポイント
ライティングをする際に、テーマに依っては、参考サイトを見ながら知識を補い文書を起こすはずで、初稿はどうしても教科書的な文体になりがち。
そこで、明るい文体で納品してくれるライターさんは大事。
さらに、持論に自信を持っているかというところが、文末の言い切りに出る。

契約数の半数が該当。
特に明るい人は10%程度。

▽例
〇〇してみたらどうでしょうか?
より
〇〇するのがオススメです!
と勢いがあったほうがいい。
内容が間違ってたらあとで「ごめんなさい」と謝ればいいから、その時はいい切ったほうがいいし、全体の印象が明るくなるし。

▽文体が明るいのまとめ

教科書がとにかく面白くて読みふけってしまう人がどれくらいいるかわからないが、利酒師の勉強で教科書的なものを読んでいる私は、知識としての面白みは感じるものの、教科書的な内容には面白みは感じない。
堅苦しい文章に魅力を感じない。
webライティングでは特にそう感じる。

明るい筆致、時折ハメを外した文体で、余裕のある雰囲気を見ると、検収していても読むのが楽しい。
SEOライティングを案件募集での求めるスキルとしているが、読み手にはベースとして明るい文体というのが好まれるのではないかと思う。
明るく勢いのある文は、ユーザーの心を捉えるはずだ。

■PRが面白い

▽Webライターの評価ポイント
PRで採用不採用を判断するしかない状況で、こちらのヒアリング内容にしっかり答えてくれているのはもちろん、面白いPRというのが存在した。

▽例
親がお酒好きで私もこだわりがある
とか、
ソムリエなのでこういったことを深堀りできる
とか。
その紹介文が、PR内にリズムよく書かれている。

ちょっと苦手だったのが、友達感覚のPR。
ある意味では面白かった。
一応こっち法人なんで、法人としての人格があって。
こうですよねーあーですよねーへへへーみたいなPRがあったのだがお断りした。

案件依頼の内容で、結構静かに仕事を進める会社だと思ってもらえなかったのは、私もライティングをするものとして痛恨の極みだが、びよーんという感じの心の壁の飛び越え方がいい時と悪い時があると思う。

それもライターさんの個性だから全否定はできないが、フレンドリーにも段階がないか?
ビジネスマナーなんて、誰が決めたかわからないルールはどうでもいいが、自分の持つマナーの観点から完全に逸脱していると、契約するわけもない。

そうなるとPRがよくできてるなーと思ったのは構成もそうで、更に例を。

▽例
前半が私のアンケートの回答(読みやすい)
後半がPR
締めが別の提案

うまくこれを書く人がいるんだわ。

▽PRが面白いのまとめ

面白さっていうのは、あくまで私の主観だから、気にしないでもいいと思うんですが、知っておいてもらっても損はないと思うわさ。
面白さっていうものを重視する発注者がいるということをね。

■PRの説明が丁寧にひとつひとつされている

▽Webライターの評価ポイント
これはお酒に限ったことではないが、例えばPRとして「サッカーが好きなんです」だと「そうなんだー」どまり。
「サッカー好きで、リバプールを特に応援しています。親の影響でサポーター歴10年」とかだと、脳裏に親と一緒にサッカー観戦する風景がよぎる。

これがお酒になると
ビール(〇〇ビールを毎日1本)
ウィスキー(〇〇銘柄を水割りで)

とかなんとか。
端的であり具体的な表現がそこかしこにあると、あーこりゃ気が利く人だわという印象を持つ。

■実績のアピール

▽Webライターの評価ポイント
実績にアピールにも、文章にも、具体的な数字が入っているといい。
当たり前か。
〇〇 〇〇 のキーワードで1位です
とか、
なんぼPV稼いでます
とか。

なければ、
継続案件を毎月数回いただいてます
とか。
数字が入っていることは、わかりやすさに繋がる。

ライター未経験なら、
経験はないが毎月セミナー参加
とか、
学習はこのサイトでやってます!
とかそんな感じ。

▽実績のアピールのまとめ

とにかく案件くれ、契約契約という人も複数いたが、他者と比べて優位な点が見つからなければ、契約できないでしょう?とこちらから返信しても、とにかくやらせてくれとPR。
それはPRではなく、脅迫のそれに近い。

■職歴が面白い

▽Webライターの評価ポイント
例えばPRで「職歴が酒屋さんだよー」と書いたとしても、「日本酒に特化した酒屋で試飲もたくさんしてきた」とか。
ちょっとしたショートストーリーになっていると面白さを感じる。
具体性からストーリーになっていること。
成功者にも必ず成功までのストーリーがあるように、人間はストーリーを大事にする生き物だ。
だって、ストーリーがあれば、否が応でもどんな人か想像しちゃうもの。

この職歴の面白さで、他の案件を個別にオーダーさせてもらったライターさんもいる。
ただ絶対的な評価軸ではない。

■納期を予め提示してくれる

▽Webライターの評価ポイント
2000字だったら、このくらいで仕上げて納品します!ってなもんです。
おぬし、できるな!

弊社案件は、実は納期をライターさんに任せていて、ライターさんから「納期どうします?」と聞いてくれるか、自身で設定してくれるか、そういった会話があるかどうかも、テストライティングの評価のうち。
弊社は自主性第一!

■納品ファイル名に工夫がある

▽Webライターの評価ポイント
これは納品時のことですが、初稿 最終稿とファイル名に時系列あると、管理が楽なんですよね。
※プログラムでもバージョン管理って大事でしょ?

初稿に修正を依頼したら、再度提出されたものと初稿の修正差分を見るわけですが、多くはライターさんごとにフォルダを作って、フォルダ管理になるかと思います。
初稿と同じファイル名だったら、わざわざこちらでファイル名を変えなければなりません。
取り違うかもしれない。

作成日付の変更や修正分などと、初稿ファイル名と違いがわかりやすいと、ちょっとしたことだが、管理がとっても助かる。

全体のまとめ

クラウドワークス上で弊社案件に応募していただいた方、また私からあーでもないこーでもないという指摘に対応いただいている方、皆様に感謝しております。

これからリモートワークなどの発展により、フリーランスやwebライターを目指す方の増加や、働き方そのものも変わっていくのかなと思います。

これからライティング案件に応募される方に、何か参考になれば幸いです。