テストライティングに落ちた!
それなりにショックですよね。
誰しも合格したくて、Webライター案件に応募しています。
数をこなしていると、テストライティングに落ちても精神的なショックは少なくなりますが、どうしたらよかったのか?という疑問は残ります。
ここでは、弊社との契約をしていただいたWebライターさんの作業方法で関心させられた納品方法や、仕事の進め方などをまとめてみました。
これからの働き方を考えるWebライターの方向けに紹介していきます。
WebライターのPRや納品物を見て感心したことまとめです。
■HTMLタグの挿入
弊社からは何も指示指定をしていないが、納品記事がHTML化してあったWebライターさんが数人いらっしゃいました。
全体の契約数に対して20%というところ。
▽Webライターの評価ポイント
webメディアに使う記事を依頼しているので、納品文書がHTML化してあると助かるケースも多いでしょう。
▽例
<h2>見出し</h2>
<h3>小見出し</h3>
HTMLを知らない方向けに書いておくと、h1タグという大見出しを意味するタグは、記事タイトルが多い。
本文中に出てくる見出しと小見出しが、h2とh3にすることが多いです。
▽SEO的h1
WordPressでの設定例による見栄えを見ていただくとわかりやすいと思います。
このh1、昔は文章中に一回しか使うなと言われていましたが、今は使用数はSEO効果にあまり関係ないようです。
見出しの例
H1です
H2です
H3です
上記のような見栄えの差ができます。
WordPressのH1
もしあなたのクライアントがWordPressで利用する記事を求めていると、状況がちょっと違ってきます。
文章中のh1/h2/h3で目次を自動で作る機能があることを考えてみてください。
本文中はわかりやすくh2とh3でやってもらうと作業が捗ります。
h1は大抵のケースで自動で目次化はされないのです。
そのためh1を小見出しに設定されていると、WordPressへのコピーペースト時にはh1設定をh2設定にしなければなりません。
面倒です。
h1は記事タイトルに使われることを意識して、テストライティングの納品方法を見直すのもいいと思います。
▽HTMLタグの挿入のまとめ
HTMLへの理解がある人とそうでない人の納品物のスタイルは、文書構造化のテクニックが全然違います。
納品物が見やすいです。
見やすさは読みやすさ。
読みやすさはユーザーニーズに応えているということ。
ニーズに応えているということは、検索ユーザーに刺さる。
検索エンジン側も、文章中の段落構造を評価してくれるはずです。
検索ユーザーに刺さるということはSEO効果が高い。
そんなロジックでのSEOライティングとしても評価が高くなります。
私は過去に、自分で納品したテキストのHTMLコーディングを依頼をされることがありました。
そのため記事制作とHTML化は別々の仕事だという感覚でした。
しかし、こうして納品物がHTML化してあるWebライターさんと仕事をすると、安心して継続案件を頼めるというものです。
これがテストライティングにおいても、文章中の構造を意識していることと、納品物がどう利用されるのかに配慮があることへのプラス評価になります。
クライアントはライティングではなく、Webライティングを依頼しているのです。
■納品物が複数パターンある
Excel納品を指定した時に、Wordファイルもついてきます。
これは一体?
▽Webライターの評価ポイント
納品物の利用までを考えた納品方法の想像力と気遣いにプラス評価。
これは契約数全体の10%以下が該当。
▽例
弊社指定の納品方法は、Excel納品のケースもあります。
これに見事に対応するWebライター陣。
そこで助かった納品方式をご紹介します。
それがWordとExcelで両方提出するパターン。
▽テストライティングのテスト
Webライティングの記事納品作業を想像してみてください。
クライアントからExcel納品と言われたら、WebライターはWord諸々で文書を書き、Excelに貼り付けて提出する流れは誰でも思いつくはず。
そこで、わざとExcel納品を指定して、どれだけ納品物の見出し小見出しが見やすくなっているかという、ファイル内の構成能力を見ようというテストライティングをしたことがあります。
改行がおかしくなったり、単純に見にくかったりする人もいる中、元の文書としてWordを添付して、Excel貼り付け版と両方を納品というのが、作業上でも助かる。
WordPressにもWordからはコピーペーストしやすいです。
Excel納品と言われたからExcelで提出したというのは、もしかしたらクライアント側は求めていないのかも。
■文書構成案の事前提出
いまや当たり前かもしれませんが、構成案の提出はポイントになります。
テストライティング時点でどこまでやるかという考え方もありますが、構成はこういったことを意識したとクライアントに伝えられるのは重要です。
本当にただ文字数を書く人がいるのです。
▼構成案に関しては、ライティングテンプレートもあると便利です。
自分だけのSEOライティングのテンプレートを作る方法【Webライター Webライティング】
▽Webライターの評価ポイント
リライト(修正)が増えれば、発注側ディレクション側Webライター側と全体の工数が増えます。
納品物の修正回数を減らすためにも、お互いの成果物のイメージを統一させるためにも、構成案を出してもらうとやりやすい。
どんな文書にしていくかの構成案が大事なのは、売れてるライティングの本なんかを見てもらっても明らかです。
設計図がない中、職人の勘だけで家を建てられても不安。
Webライター側から構成案の打ち合わせをしてもらうと助かります。
これはおおよそ契約数の半数程度のライターさんが、文書の構成案を都度ヒアリング・事前確認という作業を行ってくれていました。
▽簡単な例
リード 200文字
見出し 8つ程度
小見出し 都度
まとめ 200字
見出しやその内容、記事タイトルまで事前に提示いただく場合もあります。
▽文書構成案の事前提出のまとめ
私も法人としてライティング案件のご依頼をちょくちょくいただきます。
そこでの仕事の進め方として、
・クライアント側に初稿は早めに出す
・複数パターンの原稿を提出
をルールとしています。
早めにクライアント担当にダメ出しをしてもらって、問題点をピックアップ。
特に作業マニュアルや見本がないクライアントだと、この初稿ダメ出しで文書構成を見てもらいながら、理想の文書構成を作るという方式を採っています。
トラブルが減りますし、クライアントの仕事への姿勢や感覚がわかるのもWebライター側のメリットです。
■文体が明るい+言い切っている
▽Webライターの評価ポイント
Webライティングをする際に、テーマに依っては参考情報を見ながら知識を補い文書を起こすはず。
そうなると、初稿はどうしても教科書的な文体になりがち。
そこで、明るい文体で納品してくれるWebライターさんは大事です。
さらにWebライターが持論に自信を持っているかというところが、文末の言い切りに出る。
契約数の半数が該当。
特に明るい人は10%程度。
▽例
〇〇してみたらどうでしょうか?
より
〇〇するのがオススメです!
と勢いがあったほうが、テストライティングでも印象に残ります。
内容が間違ってたらあとで「ごめんなさい」と謝ればいいのです。
持論はいい切ったほうがいいし、全体の印象が明るくなる。
▽文体が明るいのまとめ
学校の教科書がとにかく面白くて読みふけってしまう人がどれくらいいるかわからないですが、私は教科書的な内容に面白みは感じないほうです。
利酒師の勉強で教科書的なものを読んでいる私は、知識としての面白みは感じるものの、堅苦しい文章に魅力を感じないです。
※私の文章が堅苦しい?一応企業としての記事なので…
明るい筆致、時折ハメを外した文体で余裕のあるライティングの雰囲気を見ると、検収していても読むのが楽しいです。
弊社はSEOライティングを案件募集での求めるスキルとしているものの、読み手にはベースとして明るい文体というのが好まれるのではないかと思う。
明るく勢いのある文は、ユーザーの心を捉えるはずです。
テストライティング前に採用が決まっている場合もある
以下は案件応募時点で採用がほぼほぼ決まるであろう点です。
テストライティングで全てを決定するクライアントもいるでしょうが、弊社はそうではありませんでした。
PRの時点で「この人に書いてみてほしいな」と思っているのです。
■PRが面白い
▽Webライターの評価ポイント
Webライター募集で多数の応募があったとします。
テストライティングの内容に差はありませんでした。
ここからPRで採用不採用を判断する状況で、こちらのヒアリング内容にしっかり答えてくれているのはもちろん、面白いPRというのが存在した。
▽PRの例
お酒の記事を募集したところ、以下のようなPRがありました。
- 親がお酒好きで私もこだわりがある
- ソムリエなので深堀りできる
PR内にリズムよく書かれているWebライターの特徴。
採用可否を判断しやすいです。
ちょっと苦手だったのが、友達感覚のPR。
ある意味では面白かった。
一応こちらは法人なので、法人としての人格(ノリ)があります。
「こうですよねーあーですよねーへへへー」みたいなPRがあったのだが、早速お断りしました。
案件依頼の内容で、物静かに仕事を進める会社だと思ってもらえなかったのは、私もWebライティングをするものとして痛恨の極みです。
しかし、人付き合いの壁を「びよーん」という感じで飛び越えるのがいい時と悪い時があると思います。
それもWebライターさんの個性だから全否定はできないが、フレンドリーにも段階がないかな?と。
ビジネスマナーなんて誰が決めたかわからないルールはどうでもいいのですが、自分の持つマナーの観点から完全に逸脱していると契約するわけもないです。
そうなるとPRがよくできてるなーと思ったのは構成もそうで、更に例を。
もうひとつのPRの例
- 前半が私のアンケートの回答(読みやすい)
- 後半がPR
- 締めが別の提案(こんな案件も経験しているので…等)
うまくこれを書く人がいるんです。
▽PRが面白いのまとめ
文章の面白さはあくまで私の主観です。
気にしないでもいいと思うんですが、テストライティングの評価点として、知っておいてもらっても損はないと思います。
面白さというものを重視するクライアントがいるということです。
■PRの説明が丁寧にひとつひとつされている
▽Webライターの評価ポイント
例えばPRとして「サッカーが好きなんです」だと「そうなんだー」どまりです。
「サッカー好きで、リバプールを特に応援しています。親の影響でサポーター歴10年」だと、脳裏に親と一緒にサッカー観戦する風景がよぎります。
これがお酒になると
ビール(〇〇ビールを毎日1本)
ウィスキー(〇〇銘柄を水割りで)
とかなんとか。
端的であり具体的な表現がPRのそこかしこにあると、このWebライターさんは気が利く人だという印象を持ちます。
■実績のアピール
▽Webライターの評価ポイント
実績アピールにも、具体的な数字が入っているといいと思います。
当たり前ですが、やっていない人もいます。
〇〇 〇〇 のキーワードで1位です
自分のブログでPVを〇〇稼いでます
数字が入っていることは、わかりやすさに繋がります。
Webライター未経験なら、
経験はないが毎月Webライターのセミナーに参加しています!
とか、
学習はこのサイトでやってます!
とか具体的な活動をPRしてもらうと助かります。
▽実績のアピールのまとめ
「とにかく案件くれ」という人も複数いました。
「他者と比べて優位な点が見つからなければ、契約できないでしょう?」とこちらから返信しても、とにかく「やらせてくれ」と一方的なアピールを繰り返します。
それはPRではなく、脅迫のそれに近いです。
テストライティングで落ちた場合に、もしかしたら事前の応募PRが弱いのかもしれません。
■職歴が面白い
▽Webライターの評価ポイント
例えばPRで「職歴が酒屋さんだよー」と書くよりも、「日本酒に特化した酒屋で試飲もたくさんしてきた」と書くと具体性が段違いです。
職歴がちょっとしたショートストーリーになっていると面白さを感じます。
成功者にも必ず成功までのストーリーがあるように、人間はストーリーを大事にする生き物です。
文章中にストーリーがあれば、否が応でもどんな人か想像してしまうものです。
この職歴の面白さで、他の案件を個別にオーダーさせてもらったWebライターさんもいます。
ただ絶対的な評価軸ではありません。
■納期を予め提示してくれる
2000字だったら1週間で仕上げて納品します!ってなもんです。
おぬし、できるな!
Webライター側に納期をヒアリングする形を弊社では採用しています。
Webライター側の自主性を尊重しているのです。
▽Webライターの評価ポイント
弊社案件は、実は納期をライターさんに任せていて、ライターさんから「納期どうします?」と聞いてくれるか、自身で設定してくれるか、そういった会話があるかどうかも、テストライティングの評価のうち。
弊社はWebライター側の自主性第一!
■納品ファイル名に工夫がある
テストライティング時点で、提出物のファイル名がわかりにくい人がいらっしゃいます。
どういう感覚で「文書1」と名前をつけたのだろうというケースがあるのです。
何故なら、ファイル名には「Webライター名と日付を入れてください」とテストライティング時にお願いしているからです。
▽Webライターの評価ポイント
これは納品時のことですが、初稿 最終稿とファイル名に時系列あると管理が楽なんです。
※プログラムでもバージョン管理って大事でしょ?
初稿に修正を依頼したら、再度提出されたものと初稿の修正差分を見るわけです。
基本的な文書管理として、Webライターさんごとにフォルダを作ってのフォルダ管理になるかと思います。
修正分が初稿と同じファイル名だったら、わざわざこちらでファイル名を変えなければなりません。
取り違うかもしれない。
作成日付の変更や修正分など、初稿ファイル名と違いがわかりやすいと管理が助かります。
テストライティングにおいても、このファイル名に配慮がないWebライターさんは不採用にしています。
全体のまとめ
クラウドワークス上で弊社案件に応募していただいた方、また私からあーでもないこーでもないという指摘に対応いただいている方、皆様に感謝しております。
これからリモートワークなどの発展により、フリーランスやwebライターを目指す方の増加や、働き方そのものも変わっていくのかなと思います。
これからライティング案件に応募される方に、何か参考になれば幸いです。
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