2025年5月11日にリリースされた Claude Code v2.1.139 は、エージェント管理UI・目標駆動型ループ・Hook の柔軟性向上など、開発体験を大きく改善するアップデートです。主要な変更点をまとめます。
主要新機能
Agent View(リサーチプレビュー)
claude agents コマンドで、実行中・ブロック中・完了したすべての Claude Code セッションを一覧表示できるようになりました。複数のエージェントを並行して動かしているときに状況を把握しやすくなります。詳細は公式ドキュメントを参照してください。
/goal コマンド
完了条件を指定すると、Claude がその条件を満たすまで複数ターンにわたって自律的に作業を継続します。インタラクティブモード・-p フラグ・Remote Control のいずれでも使用可能で、経過時間・ターン数・トークン数がオーバーレイパネルにリアルタイム表示されます。
/scroll-speed コマンド
マウスホイールのスクロール速度を調整できる新コマンドです。ライブプレビューで変化を確認しながら設定できます。
プラグイン詳細表示
claude plugin details <name> を実行すると、コンポーネントの内訳と予想トークンコストを確認できます。プラグインのコスト管理に役立ちます。
トランスクリプトビュー改善
?キーでキーボードショートカット一覧を表示{/}でユーザープロンプト間をジャンプvでショートカットパネルをトグル
Hook の exec 形式
Hook 設定に args: string[] フィールドが追加され、シェルを経由せずにコマンドを直接実行できます。パスにスペースが含まれる場合もクォートが不要になりました。
Hook continueOnBlock オプション
PostToolUse Hook で continueOnBlock: true を設定すると、ツール実行が拒否された場合でも拒否理由を Claude にフィードバックしてターンを継続できます。
MCP stdio サーバーで ${CLAUDE_PROJECT_DIR} 参照可能に
MCP stdio サーバーが環境変数 CLAUDE_PROJECT_DIR を受け取れるようになり、プラグイン設定内で ${CLAUDE_PROJECT_DIR} を参照できます。
サブエージェント API ヘッダの追加
サブエージェントの API リクエストに x-claude-code-agent-id と x-claude-code-parent-agent-id ヘッダが付与されます。OpenTelemetry の span にも agent_id / parent_agent_id 属性が追加され、トレーシングが容易になりました。
重要な変更:APIキー設定時の機能制限
ANTHROPIC_API_KEY / apiKeyHelper / ANTHROPIC_AUTH_TOKEN を設定している場合、以下の機能が自動的に無効化されます。
- Remote Control
/schedule- claude.ai MCP コネクタ
- 通知設定
これらの機能を使うには、APIキーの設定を解除する必要があります。
バグ修正ハイライト
セキュリティ・認証
- 認証情報の期限切れと
forceRemoteSettingsRefreshポリシーが重なってログイン・ログアウト・ステータス確認がデッドロックする問題を修正 autoAllowBashIfSandboxedが$VARや$(cmd)形式のシェル展開を処理できなかった問題を修正
ターミナル・UI
- Hook がターミナルに書き込むと対話型プロンプトが破損する問題を修正
- テキスト入力カーソルがタブ名・リストポインタ・ダイアログ行で点滅する問題を修正
- ダークテーマでハイパーリンクが濃紺になって読みにくい問題を修正
- Bash モードで上矢印キーを押すと履歴の最初のエントリが繰り返される問題を修正
MCP・ネットワーク
- HTTP/SSE MCP サーバーの非プロトコルデータが無制限にメモリを消費する問題を修正(SSE フレームごとに 16 MB にキャップ)
/mcpReconnect が.mcp.json編集後の変更を自動反映するように対応- リモート MCP サーバーの再接続リトライを全ユーザーで有効化
パーミッション・設定
Skill(name *)のワイルドカード形式が未対応だった問題を修正(プレフィックスマッチに対応)- シンボリックリンク
~/.claude/settings.jsonのホットリロードが機能しない問題を修正 - Model picker が
ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL/ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELの環境変数オーバーライドを反映しない問題を修正
Windows・クロスプラットフォーム
- Windows Terminal・VS Code 1.92〜1.104 でスクロール速度が不安定な問題を修正
- Windows ドライブレターパスの相対化が未対応だった Grep の問題を修正
- CJK 文字・絵文字でテキストがオーバーフローするレンダリング問題を修正
その他
- レスポンス完了 5 分後に「stream idle timeout」エラーが発生する問題を修正(watchdog タイマーをストリームキャンセル時にクリア)
- 複数画像の貼り付け・ドラッグで最後の 1 枚しか挿入されない問題を修正
--printモードでclaude_code.active_time.totalOpenTelemetry メトリクスが発行されない問題を修正
VS Code 拡張機能の追加
Cmd/Ctrl+Shift+T で最後に閉じたセッションタブを再オープンできるようになりました。設定キー claudeCode.enableReopenClosedSessionShortcut で有効・無効を切り替えられます。
まとめ
v2.1.139 は Agent View や /goal コマンドなど、エージェントを活用した自律的な開発フローを強化するアップデートが中心です。Hook の exec 形式と continueOnBlock オプションにより、カスタムワークフローの構築もより柔軟になりました。
APIキー設定時の機能制限は既存ユーザーに影響する可能性があるため、Remote Control や通知機能を使っている場合は設定を確認してください。