SEOに強いサイトの作り方|ホームページ制作会社も見落とす致命的ミスとは? | ムノログ 合同会社ムジンケイカクプロのITノウハウブログ
SEO対策

SEOに強いサイトの作り方|ホームページ制作会社も見落とす致命的ミスとは?

SEOに強いホームページの作り方 SEO対策

SEOに強いホームページとは?

ネットショップにおいて「SEOに強いホームページ」と聞いて、多くの方が「アクセスが伸びた」「売上が2倍になった」といった成果を思い浮かべるかもしれません。
たしかに、検索流入で万単位のアクセスを獲得できれば、売上に直結する可能性は出るものの、成果率や成果数につながるかは別の話。
実際には、SEO対策を起点にマーケティング全体を見直した結果として売上が10倍、20倍に伸びることが多いのです。

成功事例「Amazonには勝てた」が、楽天には勝てない?

筆者が関わったいくつかのクライアントでは、SEOでAmazonに検索順位で優位に立つことができた事例があります。

Amazonは中華系の粗悪品も多く信頼性が揺らいでいるジャンルもあります。情報の網羅性やユーザー信頼を担保できれば個人ECサイトでも対抗できます。
一方で、楽天はユーザーの囲い込みが強く、ドメインパワー・被リンク・ブランド認知を総動員してくるため、SEO単体では太刀打ちしづらい側面もあります。

このことからも、競合分析としては、マーケティング規模が桁外れの相手でも勝てる見込みは充分にあるといえます。

このように、ジャンルによって戦略を変える柔軟さこそ、SEOに強いホームページ制作の本質といえるでしょう。

SEOに強いホームページ=整備された初期設計

SEOが効くホームページには、初期設計段階で明確な構造化イメージの必要性メッセージの一貫性があります。
コンセプトやサイトのやるべきことが明確だといえます。

具体的には、以下のような点がきちんと設計されています。

URL構造が論理的かつ短くルール化されている

URLはGoogleのクローラビリティとユーザビリティの両面で重要です。
長く無秩序なURL構造は、将来的なコンテンツ管理・リダイレクト処理・アクセス解析などあらゆる作業を煩雑にします。
たとえば /product/1234?id=9876 よりも、/product/bag/black/ のように構造的なURLのほうがSEOに強く、社内の運用負荷も軽減できます。

管理や分析時に混乱する

たとえば、GA4やSearch Consoleなどの分析ツールでURL単位のパフォーマンスを見る際、ルールがないURL(例:/abc?id=987&cat=3&type=b)では、どのページが何を示すのか一目で判断できません。
人間が見て意味がわかる構造(例:/shop/bag/black)であれば、どのカテゴリ・商品かがすぐに把握でき、分析や修正工数が大きく削減されます。

SEO対策時にパターン化しづらくなる

たとえば、同じテンプレートで複数カテゴリを作る場合、構造的なURL(例:/category/hat/ /category/bag/)であれば内部リンクやパンくずリストの自動化も可能です。
一方、ランダムなID構成では、リンク構造の自動生成や内部SEO最適化が非常に困難になります。

社内共有や教育の障壁になる

担当者が変わったり、外注先が増えたときに「このURLはどんな意味?」といった無駄な説明コストが増えるのも、ルールなきURLの弊害です。
構造的に整えられたURLなら、設計思想がそのまま伝わるため、教育・引き継ぎ工数も最小限にできます

h1、h2、h3タグが論理構造に沿って設計されている

見た目の装飾のためにhタグ(見出しタグ)を使用しているサイトは、いまだに数多く存在します。
しかし検索エンジンは、HTMLの論理構造に基づいてコンテンツの重要度や構成を判断しています。

たとえば、h1タグが未設置だったり、h3タグの中にいきなりh1が来るような構成では、ページの論理的な整合性が崩れ、検索エンジンに正しく内容が伝わらないリスクがあります。

実務上のよくある問題点

  • hタグを装飾目的で乱用(特にh2やh3)

  • h1タグが複数存在する

  • hタグなしでデザイン上の「見出しっぽさ」だけ表現している

  • 構造が視覚には美しくても、HTML的には破綻している

適切な使い方

  • h1は基本的に1ページに1つだけが目安(いくつ入れてもいいが構造が複雑になる)

  • h2はh1の下の大見出しとして

  • h3はh2の中の小見出しとして構成する

これにより、検索エンジンはコンテンツの主題・構成・文脈を理解しやすくなります。

画像の使い方もSEO構造に直結している

画像もまた「構造的な情報設計」の一部です。

よくあるNG例

  • カメラマンやデザイナーからもらった高解像度の画像を無圧縮のまま掲載

  • alt属性(代替テキスト)を空欄のまま(空欄だがコードはあるので無駄になっている)

  • 装飾目的の画像が多すぎて全体のテキストが埋もれている

なぜ問題か?

  • ページの読み込み速度が低下し、離脱率が上がる

  • alt属性を使わないことで、画像がコンテンツとして評価されない

  • ユーザーに必要な情報が届かない

正しい画像最適化とは?

  • 画像容量は100kbから300kb以内を目安に圧縮

  • alt属性に検索意図に近い語句を自然に含める

  • ファイル名もimg123.jpgではなく、netshop-seo-guide.jpgのように意味を持たせる

  • WEBP形式の利用も検討してください

  • PNGやJPG形式を混在させるのも避けてください(サイト設計管理上の問題も含む)

これらの最適化は、ページ全体の評価・アクセシビリティ・表示速度に直結します。
それ以外にも、サイト運用にルールがあることで、ビジネス全体を円滑に動かせるのです。

ページタイトル・メタディスクリプションに検索ニーズが反映されている

SEOにおいて、タイトルタグとメタディスクリプションの最適化は基本中の基本です。
ここにユーザーの検索意図(キーワードや感情的ニーズ)が反映されていないと、クリック率が伸びず機会を逃します。
ターゲットとなるキーワードを冒頭に配置し、説明文でベネフィットを伝える構成が理想です。

単純な方法として、「必ず短く設定する」でも良いのです。
なんのことを指しているかというと、設定欄があるのに未設定で運用しているサイトがたくさんあるのです。
別ページと全く同じメタディスクリプションを設定しているサイトも多数あります。
ベネフィットと難しく考えずとも、記事内容で伝えたいことを手短に設定すればいいのです。

トップページから数クリックで情報にアクセスできる構成

サイト構造は「3クリック以内で目的の情報に到達できる」ことが目安です。
これはクローラビリティの向上だけでなく、ユーザーの離脱防止にも貢献します。
特にカテゴリーページ・検索結果ページ・タグ機能を駆使し、情報への導線を強化する工夫が求められます。

Shopifyなどのシステムを扱うことも多いですが、Shopifyは深い階層構造が作れないため、サイト構造の複雑化に関しては、やや低減されています。その代わり、1アイテムにオプションやバリエーションを複数設定していくと、ページ構成や管理が複雑になっていきます。

「ブログを書けばSEO対策できる」は誤解

SEOと聞くと「とにかくブログを書けば良い」と考える担当者も多いですが、それだけでは成果につながりません。
なぜなら、ユーザーの趣味嗜好や検索習慣は多様化しており、SEO以外のチャネル(例:Instagramなど)でしか動かない層も多いからです。

つまり、「SEOに強いホームページ」を作るとは、検索されるべき情報を、構造的に設計して配置することであり、ブログ更新だけでは不十分なのです。

SEOに強いホームページを実現するために必要な初期設計の全体像

SEOに強いサイト制作は、「公開後にどう対策するか」ではなく、最初の設計段階で勝負が決まります

以下のような点を初期段階で設計できているかが、後からの改善コストやSEO成果に直結します。

  • サイトマップ設計(ユーザー導線とクローラー導線の両立)

  • コンテンツカテゴリ設計(検索キーワードごとの整理)

  • 内部リンク戦略(トピック同士の連携)

  • 管理しやすいディレクトリ構造(CMSでも対応可能な設計)

  • スマホ閲覧前提のレスポンシブ設計

こうした設計は、公開後にやり直すと工数が跳ね上がるだけでなく、ドメインの評価に悪影響を与えることすらあります。

納品後に最適化でなんとか持たせるケースもあるが…

納品後に部分的な改善でSEO効果をつなぎ止めることは可能です。
しかし、それは一時的な延命措置にすぎず、構造的な設計ミスをリニューアルで根本解決しなければ、いずれ大きな壁に突き当たります

実際にあった事例では、弊社のコンサルティングによってSEO成果が出ていたサイトが、外部制作会社による全面リニューアルでサイト構造がすべて失われてしまったことがありました。

見た目は新しくなったものの、内部構造は成果が悪かったときに逆戻り。
結果としてアクセスが激減したのです。

構築時点でSEOを設計に組み込むことの重要性は、成果が出たあとにサイト構造を崩してしまった例を見れば痛感できます。
リニューアル前に「SEOで成功していた要素」を明文化し、確実に引き継ぐ設計を行うことが、再現性ある成果につながります。

上記の例では、制作会社は名のしれた制作会社でしたが、制作担当者がマーケティングへの理解があるかは別問題です。

ネットショップの「売れる導線」を設計するSEO的な思考とは?

ネットショップでSEO対策を行う際、「記事を書いてアクセスを集めれば売れる」
そんな単純な話ではありません。
実際に成果を出すには、「どうやってユーザーを商品ページ・購入まで導くか?」という導線設計の視点が不可欠です。

アクセスを集めるのがSEOの役割なら、「売上につなげる」ためには導線を設計する力が問われます。以下のような実践的なポイントに分けて考えていきましょう。

サイトトップ以外に専用LPを設計する

多くのネットショップが見落としがちなのが、「トップページに集約しすぎる」構成。
とくに広告流入ユーザーやSEO記事から訪問したユーザーには、それぞれ異なる着地点を用意するほうがコンバージョン率は高くなります。

成功事例の一例として、サイト内に商品ごとの専用LP(ランディングページ)を用意し、そこから直接購入できる導線を設計したケースがあります。
LPはSEO記事や広告から直接リンクされ、購入までがストレートな構成になっています。

一方でコラム記事(情報提供型のブログ)は、直接LPには遷移させず、カテゴリページやイチオシ商品への誘導を優先し、流入チャネルに応じた導線の分離を行いました。
このように、ユーザー導線を流入元ごとに最適化することで、回遊率と購入率の両方をバランスよく高めることができます。

ナビゲーションとフッターの構成を整理する

ナビメニュー構造をシンプルにしたことで、ユーザーの離脱率が改善した事例もあります。
カテゴリが詰め込まれすぎていた旧構成では、目的の商品にたどり着く前に離脱されるケースが多数見られました。

一方で、フッターにはあえて情報を集約する形を採用。よくある「会社概要・特定商取引法・お知らせ」の並びだけでなく、
・人気カテゴリ
・季節のおすすめ商品
・ブログ記事リンク
など、重要なコンテンツ群を一覧形式で整理することで、検索エンジンに対しても内部構造の明確さを伝える設計になっています。

回遊率や滞在時間は多ければ良いとは限らない

あるプロジェクトでは、回遊率が2ページ未満 → 10ページ以上に改善した例もあります。
一見すると「よく見られている」ように見えますが、ここで大切なのはユーザーが目的の情報にたどり着けているかという視点です。

  • 無駄に迷わせてページ数だけが増えている

  • CTAや購入への導線が不明確でさまよっている

という可能性もあるため、回遊率の増加は冷静に判断する必要があります。

また、滞在時間が1分 → 10分以上に延びた事例もありますが、これはニッチなプロダクトや専門性の高いコンテンツではよく起こります。
例えば、比較検討や学習を目的とした商品であれば、長い滞在時間はポジティブなサインです。

プロダクト特性に応じた指標の読み取り方も、導線設計の一部といえるでしょう。

「SEOに強い」ホームページ制作のよくある失敗

基本として、システムが強くても運用者が強くないという失敗も。
SEO対策初心者が陥る罠として「システム依存」があります。

AI検索最適化も叫ばれる中で、SEOに強いシステムを使っているから安心とはならないでしょう。

SEOを無視した設計が、後から致命傷になることも

よくあるのが、「広告向けの見た目」だけを重視してホームページを設計してしまうケース。一見華やかでも、コンテンツの構造や導線がSEO的にはまったく最適化されていないことがあります。

たとえば、トップページがバナーだらけで重要情報にたどり着きにくい。ナビゲーションが複雑で、検索エンジンから見れば「構造がわかりにくいサイト」と判定されてしまう。

こうした場合、あとからSEOだけで立て直そうとしても、土台が歪んでいて対処しきれないのが現実です。

リニューアルでSEO評価を失った実例

実際に、あるクライアントでは、SEOを重視して構築した旧サイトから、ビジュアル重視の新デザインへリニューアルしたことで、検索流入が激減したケースがありました。

デザインは新しくなったものの、URL構造や重要ページのインデックス設計、内部リンクがすべて失われ、以前のコンサル設計の資産をすべて破棄した状態に。リカバリーには時間がかかり、以前の状態に戻すことも困難でした。

SEO効果は「設計」によって守られる

SEOはコンテンツや記事の話だけではありません。
「ホームページの構造・設計こそが、SEO成果の前提」であることを忘れてはいけません。

とくにネットショップの場合、商品ページやカテゴリページ、Q&Aや買い物ガイドなどの多層的なコンテンツ設計が必要です。

構造を曖昧にしたままリニューアルしてしまえば、Googleからの評価はゼロに戻るリスクがあるのです。

SEOに強いホームページの内部設計チェックリスト

ネットショップやコーポレートサイトで「SEOに強いサイト」を作ろうとする際、表面的な文章や見た目だけで判断してしまうことが少なくありません。ですが、検索エンジンはサイト構造や技術的品質も正確に評価しています。

以下では、検索上位を狙うために重要な「内部設計のチェック項目」を解説します。

構造化データの設計(Schema.org)

構造化データは、ページの内容を検索エンジンに正しく理解させるための仕組みです。商品ページであれば「価格」や「レビュー評価」、企業ページであれば「所在地」「営業時間」といった情報をタグとしてマークアップできます。

Googleリッチリザルトに反映されやすくなり、クリック率(CTR)の向上に直結します。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)への対応

Googleが明示的にランキング要素としている指標のひとつです。特に以下の3つの指標が重視されています。

  • LCP(Largest Contentful Paint)…表示速度

  • FID(First Input Delay)…操作反応速度

  • CLS(Cumulative Layout Shift)…画面のズレの少なさ

サイトスピード改善が不十分だと、離脱率が増え、検索順位に影響します。

以前、異様にサイトスピードが速いサイトがあり、よく見たら設計時の要素が何も実装されてなかったという例もあります。

モバイル対応(レスポンシブデザイン)

今や全体の7〜8割がスマホユーザー。
Googleも「モバイルファーストインデックス(MFI)」を採用しており、スマホ表示が評価の基準になっています。

  • 文字サイズが読めるか

  • メニューが操作しやすいか

  • ボタン同士が近すぎないか

など、ユーザー体験に直結するポイントを意識しましょう。

画像の最適化(容量圧縮・lazyload・alt属性)

  • 画像の容量が重すぎる

  • alt属性が空欄

  • lazyload設定がない

これらはすべて検索順位の低下要因になります。
画像はWebP形式の活用や、事前に圧縮することをおすすめします。

動画埋め込みだと、Poster設定が抜けているなどもあります。

HTML構造・タグ設計の適正化

  • h1〜h3の論理的な階層

  • タグの適正な利用

  • title / meta descriptionの最適化

クローラーに対して構造を明示することで、正しいインデックスと検索結果表示を促せます。

コーディングのミスの放置は、制作会社でもよくやらかす点なので注意してください。

SEOに強いホームページを制作会社に依頼する際の確認事項

ネットショップや企業サイトを外注する際、制作会社が「SEO対応済みです」と言っていたのに、実際には検索流入が全く増えないという事例は後を絶ちません。

それは、SEOに必要な要素を本質的に理解していないまま進行しているからです。
SEO対策はマーケティングの一部ですから、全体のマーケティング戦略に合致させる必要があります。

ここでは、発注前・制作過程で「これだけは聞いておくべき」というチェック項目をまとめました。

実績が特定の業界に偏ったものでないかチェック

あなたの業界の知見があるかどうかは大事です。
もし、知見がなくとも汎用性の高い知識を持っている場合もあります。

「どこにでもあるサイト」を作っても目立たないので、あなたのビジネスのことを理解しようとしてくれるのかは、よく確かめましょう。

もちろん、すべての業界に精通している必要はありません。
ただし、医療・法律などのSEO対策は、専門性を踏まえたサイト構成が求められることも多く、テンプレート的なサイト制作では太刀打ちできない場面もあります。
こういった専門性が特に必要な場合も、弊社のような作業をサポートするスタイルだと、クライアント側の作業サポートや知見を引き出すための分析対応をするため、あまり問題が出ない建付けになっています。

また、知見が浅い場合でも、以下のような姿勢がある制作会社なら安心です。

  • 過去に類似業界での対応経験がある

  • 初回ヒアリングで業界特有の課題について質問してくる

  • 競合や市場分析に基づいた提案がある

「どこにでもあるようなサイト」では、マーケティングの競争力は生まれません。
御社の業界に関する理解力があるか、または本気で理解しようとしてくれるか?
この観点で、提案やポートフォリオを確認してみてください。

URL設計にルールはありますか?

構造的で短く、人にも検索エンジンにも理解されやすいURLが望ましいです。
無秩序なURL(例:example.com/page?id=2398)ではなく、
/category-name/product-name/ のような論理的なURL構造がSEOに有利です。

また、将来的な運用(追加・削除・分析)を考えたときも、ルール化されたURLは社内作業の負荷を大きく減らします

URL設計に関する注意点と落とし穴

日本語URLであっても、検索順位に大きな悪影響はない場合が多く、運用上も問題なく成果が出るケースはあります

しかし注意すべきは、CMSの仕様です。

特定のCMSでは、短縮URLを自動生成し、リダイレクトを頻繁に発生させてしまうものがあります。さらに深刻なのは、不特定多数のURLを勝手に生成してしまうバグを抱えたCMSが、業界内で標準的に使われているケースです。

こうした不具合は、Googleに無関係なURLが多数インデックスされる原因となり、クローラビリティやサイト全体の評価に影響するリスクを高めます。

また、日本語URLであることにすら気づかず運用しているクライアントも少なくありません。制作会社が正しい運用方法や注意点を十分に説明していないことが原因で、意図しないSEOリスクを抱えるケースもあります。

meta titleとdescription は適切に設計されていますか?

検索結果に表示されるtitleとdescriptionは、クリック率(CTR)を左右する重要要素です。

  • ページ内容と一致しているか

  • ターゲットキーワードが含まれているか

  • スペースを無駄にしていないか(titleは30文字前後が理想)

このあたりを無視して、単に「会社概要|〇〇株式会社」などテンプレで終わらせている場合、検索ユーザーの目には止まりません

もっともひどかったのが、制作会社がSEO対策を別途請け負っているのに、ページタイトルとメタディスクリプションが表示されていなかった例です。
もちろん直したら、アクセスが跳ね上がりました。
こういった制作会社は、SEO対策をやってはいるが、サイトを実際に目で見ることはしていないのかもしれません。
※データ分析だけしていても通常は気が付きます

サイト構造・導線は検索意図に沿っていますか?

  • カテゴリ名は検索キーワードに基づいているか?

  • トップページから数クリックで主要ページにたどり着けるか?

  • ナビメニューやフッターが整理されているか?

導線が乱れていると、クローラーだけでなくユーザーも離れてしまいます。

ユーザーの検索ニーズから逆算した設計になっているか、ヒアリング時に必ずチェックしましょう。

事前のMTGで宣言していたことが納品物ではまったくできていないという制作会社もあるのですが、これは残念ながら事前にはわかりません。

よくある制作会社のミス一覧

  • ドメイン設定漏れ
    テスト環境で制作されたまま、正式ドメインに切り替えられていない

  • SSL化(https)未設定
    非SSL(http)状態で納品され、ブラウザ警告が出てしまう

  • 混合コンテンツ問題
    ページ自体はSSLでも、画像やJSがhttpのまま読み込まれ警告対象に

  • メール設定漏れ(ドメインメール)
    お問い合わせフォームはあるが、実際の受信先が設定されていない

  • セキュリティ対策が甘い
    ログインURLが初期状態のまま、ID/パスも脆弱

  • バックアップ/復元手順が用意されていない
    トラブル時に元の状態へ戻せず、データ損失のリスクあり

  • テストサイトがないまま本番で改修を始める
    エラー発生時にユーザーに直接影響が及び、信頼低下

コンテンツ制作後に必ず行うべきSEOチェックリスト

コンテンツが完成したあと、「公開して終わり」ではありません。
実際には、検索エンジンに正しく評価されるための最終確認作業が必要です。
以下は、制作後に必ず確認すべきSEOの基本チェック項目です。

SEOチェックリスト(制作後)

  • タイトルタグにメインキーワードが含まれているか

  • メタディスクリプションにユーザー視点の要約が入っているか

  • h1〜h3タグが論理的構造に従って適切に配置されているか

  • alt属性に画像の内容や関連キーワードが含まれているか

  • URL構造がシンプルかつ英数字ベースで一貫性があるか

  • 内部リンクが関連コンテンツ同士で自然に張られているか

  • モバイル対応(レスポンシブ)が崩れていないか

  • ページ表示速度が十分に高速化されているか(画像圧縮・JS/CSS最適化)

  • noindex、canonical、OGPなどのメタタグ設定に漏れがないか

  • Google Search Consoleに正しく登録されているか

  • アクセス解析が正常に動いているか

  • 広告タグが正常に発火しているか

サイト公開がゴールではない

サイト公開がゴールではありません。SEOと運用に強いホームページとは、コンテンツ・システム・運用設計の3つが揃って初めて成立します。

制作会社を選定する際には、「受け入れ側としてチェック体制が整っているか」「テスト環境や復旧体制があるか」といった部分も含めて、しっかり見極めましょう。

SEOに強いホームページを作るために、今すぐすべきこと

SEOに強いホームページは、一朝一夕で完成するものではありません。
しかし、以下のステップを一つずつ実行すれば、制作会社に依頼する場合でも、自社内で運用する場合でも、方向性のブレない設計が可能になります。

1. サイト構造の棚卸しを行う

  • URL構造やカテゴリ構成にルール性があるか?

  • 似たようなコンテンツが乱立していないか?

  • 更新のたびにコンセプトが崩れていないか?

まずは、現在のホームページ構造が論理的かどうかを洗い出しましょう。
特にURLの意味が分かるか・短く整理されているかは、内部リンクの整備にも影響します。

2. コンテンツの役割を明確に分ける

  • ブログ記事 → 読者への情報提供/集客

  • 商品ページ → 検討者に訴求

  • LP → 広告流入・即時コンバージョン

なんでもかんでもブログで解説しようとする構成では、SEOの成果は出にくくなります。
目的に応じて、コンテンツごとの導線設計を意識したページ分けを。

3. 成果に直結しない作業を減らす

  • 装飾に時間をかけすぎていないか?

  • テンプレートの形式を埋めるだけになっていないか?

SEOの目的は順位を上げることではなく、売上・問い合わせなどの成果を得ることです。
そのためには、検索意図に合致したコンテンツを、シンプルかつ具体的に届ける力が必要です。

4. 「設計から運用」まで任せられるパートナーを持つ

単に「綺麗なサイトを作ってくれる制作会社」ではなく、
「マーケティング思考で成果を一緒に考えられるパートナー」が必要です。

「公開して終わり」ではなく、公開後に改善し続ける体制があるかが重要です。
その視点を持って、制作会社や外注先、人材を選んでいきましょう。