当記事は成果につながるSEO対策のやり方初心者ガイドより派生した記事になります。
- SEOを利用したマーケティング戦略の下準備|SEO対策ガイドページ1
- Google DiscoverにECサイトの記事が掲載される方法|SEO対策ガイドページ2
- 競合分析のやり方|SEO対策ガイドページ3
- SEOの内部対策とは?|SEO対策ガイドページ4
- 被リンクを得るには?ドメインパワーの上げ方ビギナーズガイド|SEO対策ガイドページ5
- 自分でできる無料のSEO対策(ECサイト対象)|SEO対策ガイドページ6
- サイトストラクチャ(サイト構造)を整理するためにマインドマップを作ろう|SEO対策ガイドページ7
著者の紹介
合同会社ムジンケイカクプロ代表
クライアント様からはムジンと呼ばれています。
フリーランスとしては20年くらいIT業界をウロウロしています。
ネットショップ改善や作業支援、業務改善やマーケティングに関わるお仕事を請け負っています。
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合同会社ムジンケイカクプロ (mkp_troubleshooting) | Webディレクターの会社 【ランサーズ】
I. 競合分析の概要
競合分析とは何か?
SEO対策における「競合分析」とは、自社と同じテーマを扱う競合他社のサイトを対象に行う比較分析です。
サイトの強みや弱みを把握し、自社のSEO戦略を改善することを目的とした分析手法です。
競合分析の重要性とメリット
競合分析により、競合他社がどのような戦略を取っているのかを知り、それに対抗するための施策を考えることができます。
また、競合他社が未対応のキーワードを発見し、自社コンテンツに取り入れることで差別化を図ることもできます。
競合分析の種類
- 競合他社のドメインパワーの分析
- 利用キーワードの競合分析
- コンテンツの質や量の分析
- リンクの品質や量、リンクテキスト内容の分析
順に解説していきます。
II.競合サイトの分析
競合他社のドメインパワーの分析
各社ツールによるドメインの強さを数値化したものを見ていきます。
UbersuggestChrome拡張機能でも見ることができます。
この数値が高ければ強豪です。
多くの有料ツールに共通して、40以上は強いとして良いかと思います。
こういった強いドメインパワーのサイトへの対抗策を、検討判断していきます。
ページランクとは?でも解説しています。
利用キーワードの競合分析
- キーワードの選定
【SEO対策補足】「キーワード選定」を初心者向けにわかりやすく解説
【SEO対策補足】検索キーワードのトレンド予測とサジェスト - キーワードの検索結果分析
【SEO対策補足】スニペットとは?検索結果のところに出る「ページ内容の説明文」をスニペット(切れ端)といいます。 - キーワードの難易度分析
- キーワードの優先度決定
2.キーワードの検索結果分析
例えば、あなたがレストランのオーナーだとして、「ランチ」と検索した際の上位表示を獲得したいとします。
Google検索で「ランチ」で検索します。
検索結果に近場のレストランが出てくるとすれば、ユーザーは今いる場所の近くで、高評価のランチが食べられるレストランを探しているのかもしれません。
ランチで空白スペースを入れて検索しようとすると、「近く」「東京」「現在地周辺」「おすすめ」などの検索キーワードが出てきました。
「ランチビュッフェ」の検索ニーズもあるようです。
更に検索結果を見ると、「人気」「美味しい」「ランチスポット」「ランキング」「レシピ」「平日」「お得」「安い」と続いていきます。
検索ニーズとして「ランチ」を検索した時に、近場のレストランが優先されるのであれば、あなたの地域情報がコンテンツに必要です。
その上で、ビュッフェスタイルに対応できるのか?美味しいと評価してもらえるか?ランキングサイトに掲載してもらえるか?平日のランチ対応はしているか?お得なサービスがあるか?安いと感じてもらえるメニューなのか?などにコンテンツで言及していくことになります。
あなたのショップが「ランチバッグ」を取り扱っているとして、「ランチ」と検索した時に検索上位に表示されても、そこまでユーザーニーズに合っていないのではないかとわかります。
3.キーワードの難易度分析
例えば、あなたのショップが「ランチバッグ」を取り扱っているとして、「ランチバッグ」と検索した時に、検索上位が「Amazon」「楽天」「ZOZOTOWN」などの大手サイトだった場合、「ランチバッグ」での検索上位表示は難しそうです。
競合のドメインパワー(Domain Authority)が94,93、82などとなっている中で、新店が同等に検索評価されることは稀です。
個人のブログ(個人がやっているように見えるブログ)が検索上位を占めており、検索ユーザーが商品購入を求めている場合、あなたの「ランチバッグ」の商品ページが検索上位表示される可能性は高くなります。
キーワードの難易度判定についての注意
難易度判定では、ツールごとにも判断基準が違うため、数値的には難しいはずなのに一見すると簡単に上位表示が獲得できるような錯覚に陥ることがあります。
どう考えてもAmazonや楽天には勝ちにくいでしょう?
そのくらいわかりやすい検索結果ならいいんですが、特定の業界の権威あるサイトなどで検索上位が埋まっている場合もあります。
検索結果の各サイトを調べないとなかなかわからないのですが、業界の権威の立場にあるサイトを差し置いて検索上位に出るのは至難の業となります。
4.キーワードの優先度決定
狙っていくキーワードの優先順位を決めていきます。
例えば、あなたのショップが「ランチバッグ」を取り扱っているとして、「ランチバッグ」のキーワードを狙うと仮定します。
以下は、弊社でよく使っている有料ツール「Semrush」を使ってみました。
キーワードの難易度はそこそこで、月間の検索回数(ボリューム)は14900回程度。
ランチバッグに関連するキーワードのアイデアとして、「おしゃれ」「保冷」「水筒が入る」とあります。
関連キーワードを見ると、「お弁当カバン」「お弁当バッグ」として検索するユーザーもいるようです。
こういったランチバッグの関連語で、難易度が低く検索ボリュームが多いキーワードの組み合わせを選んでいきます。
そのキーワードの検索結果を見ながら、情報が欲しいユーザーなのか?商品購入が目的のユーザーなのか?というニーズに合わせて、狙うキーワードの優先度を決めていきます。
III. コンテンツの競合分析
競合サイトのコンテンツ分析
コンテンツの質分析
有名な大学教授やメディアで活躍するタレントが書いた記事には、一定のニーズがあり、公に認められた専門性があります。
私が書いた記事と、有名新聞社の記者が書いた記事では、その権威性に大きな差があります。
書籍の帯に「東大卒の〇〇が書いた本」とあると売れやすくなるのと一緒で、安心や信頼を獲得できるようになるまでは、それなりの時間が必要になります。
その上で、コンテンツの質を担保しなければなりませんが、まずは狙ったキーワードに対して書けることは全て書ききるようにしましょう。
網羅的に書くことで、様々なニーズに対応できるコンテンツが出来上がります。
加筆修正は常にしていくので、文章量を書きすぎたら別ページに分けます。
コンテンツの長さ分析
検索上位の文字数が1000文字程度であれば、それ以上詳しく書いたとしても、蛇足になっている可能性があります。
コンテンツの文章量は長ければよいというものではなく、適切な長さに調整していきます。
よくある勘違いで、長文は単語数も多いから網羅的な文章になってSEOにも評価されるはずだ!というものがあります。
長さは適切に。
コンテンツの評価と改善
加筆修正は定期的に行っていきます。
新しい記事を書いて、キーワードランクの100位以内に入ったとして、そのまま放置するのではなく、もっとわかりやすく書けないかと試行錯誤していくことが大事です。
また、せっかく作ったコンテンツなので、関連性のあるページからのリンクも忘れずに。
次ページのSEOの内部対策とは?でも解説します。
競合サイトの弱点の発見
競合が拾えていない単語が見つかることもあります。
これは大きなチャンスといえます。
どんなキーワードにもチャンスがあり、競合がカバーできていないトピックは拾っていきましょう。
Semrushの下記の図であると、欠けている・弱いなどのデータが出ています。
その中から、あなたがカバーできそうなキーワードを選んでコンテンツを制作していきます。
IV.自社サイトの被リンクの改善
競合分析で、広告配信にも関係してくる部分がここです。
この分析を忘れているクライアントは意外なほど多く、気をつけなければいけない部分です。
- 被リンクの重要性
- 競合サイトのリンク分析
- リンクの数・質の分析
- リンクのアンカーテキストの分析
被リンクの重要性
被リンクとは、他のサイトから自分のサイトにリンクが貼られることを言います。
このリンクは、検索エンジンがウェブサイトを評価するときに非常に重要な役割を果たします。
TwitterやInstagramにシェアしてもらうのもそうですし、被リンクというサイトへの導線が多くなる行為はユーザーに評価されている物差しになります。
小学生が理解しやすい例えとしては、学校の授業で自分が作った絵や工作物を先生に褒められ、他のクラスメイトにも見せてもらうようになることがありますよね。
これは、他の人から自分に評価がされたことで、自分の作品がより価値があるものになったということです。
by ChatGPT
競合サイトのリンク分析
競合他社のサイトが、どこから被リンクされているのかを分析すると、わかることがあります。
どこにPRをしたかです。
プレスリリース、アフィリエイトブログ、モール、インフルエンサー、自社サイトのプロフィール欄。
競合他社がやっている被リンク獲得方法がわかるため、手軽に着手できるところから対応していきます。
広告出稿先がわかることもあるため、売れる販売ルートもわかるため、今後のマーケティングの参考になります。
リンクの数・質の分析
Shopifyでもあったのですが、スパムリンクが海外のBOTによって作られてしまうことがあります。
存在しないはずのページにリンクを張られ、特定のキーワードで検索すると上位表示されますが、全体の検索順位は下がってしまいます。
質の悪い被リンクはあなたのサイトに悪影響を与えます。
悪質なサイトから被リンクを受けた場合は、Search Consoleから被リンクを除外する設定を忘れずに行います。
リンクテキストの分析
「サイト改善の合同会社ムジンケイカクプロ」という被リンクがあったとします。
「https://mujinkp.co.jp/」という被リンクもあったとします。
リンク先の意味がわかるのは前者です。
「ランチバッグ専門店 MKP」と「雑貨屋 MKP」では、具体性があるのは前者です。
多くのサイトから被リンクを受ける際に、具体性があり統一性があるテキストでリンクしてもらえたら、リンク先の内容が評価されそうです。
このテキストリンクにムラがあると、ブランディング的にもよろしくない結果が待っています。
ブランディング観点からも、あなたのサイトで重要とされるキーワードを含んだテキストリンクを張ってもらえるようにアナウンスしましょう。
次ページでは
SEOの内部対策とは?を解説します。
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