SEO対策を活用したECサイトの商品説明ページ作成の流れの説明 | ムノログ 合同会社ムジンケイカクプロのITノウハウブログ
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SEO対策を活用したECサイトの商品説明ページ作成の流れの説明

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ECサイト(ネットショップ)で「成果に直結する作業は?」と問われて、真っ先に浮かぶのが商品説明ページです。

このあたりのデータはネット上にも出揃っており、ユーザーに「商品説明が丁寧で商品ジャンルに詳しいお店」だと感じてもらえれば、信用信頼につながり成果率が伸びます。
※データは最新のデータをご自身でも、検索・確認してください

そこでアンチパターンもご紹介しながら、ネットショップにおけるSEO対策の観点から解説します。
Google検索のインデックス除外ページが増えてしまった時の対策法にもなります。

この記事は、売れないネットショップを作らないためのチェックシートから派生した記事です。

商品説明ページの充実はライティング分野

ECサイトの商品説明ページを充実させるためには、SEO対策の知識やライティング分野の分析や技術が役に立ちます。

ECサイトのSEO対策って重要?意味あるの?

広告集客が主軸のサイト運営でも、SEO対策に取り組む意味があります。
理由は、ターゲットユーザーが使うであろうキーワードの分析からユーザーニーズの理解に繋がるからです。

「ネットショップECサイトと検索するユーザーがターゲットなのか。それともターゲットユーザーは、通販と検索するだろうか?」
この言葉の選択だけでも、だいぶ結果が違ってきます。

ECサイトのSEO対策での注意点

集客しても、商品が売れなければ意味がありません。
ユーザー目線で商品説明をライティングするべきです。

SEO対策としてGoogle向けに商品説明を書いても、成果にプラスになるかどうかはわかりません。
ですが、ユーザー目線でライティングすれば成果に直結します。

得てして商品説明ページをユーザー目線で改善することになります。

データ的には、商品説明が詳細なほどショップへの信用信頼が高まり、物が売れやすくなります。

(6割程度が商品説明を購入判断要素にするというデータがある)
(同時に個人ブログの記事内での商品紹介を見て、購入判断にするパターンも全体の6割程度)
(各データは最新のものが良いため、各人で検索してください)

それでは、良い商品説明を作るために、SEO観点で気をつけるべき点をまとめてご紹介していきます。

ECサイトにおける商品説明ページの基本対応とは?

ここでは、仮にあなたが楽天市場に出店しているショップオーナーで、運営コスト削減のために自社サイト運営に着手したと仮定します。

商品説明の構成案を見直す

商品説明ページ等に使えるLP(ランディングページ)の型を用意してみました。

以下、商品説明ページの構成例です。

  • タイトル(最後につける)
  • リード文(1行目は2行目のために)
  • 共感(同調と固定概念打破)
  • 信用信頼(過去現在未来)
  • 未来の想像(行動後の自分像)
  • 強み(競合対抗)
  • 購入不安解消(心理面)
  • 買う理由作り(ダメ押し)
  • CTA(お買い求めくださいという呼びかけ)

商品名はわかりやすく

楽天市場などで、楽天内のキーワード検索に引っかかるように、キーワードを商品名にたくさん含めるやり方があります。
しかし、楽天市場でのクセで、商品に縁遠いキーワードも豊富に入れているパターンを踏襲したら、自社サイトページがGoogleからのインデックス除外されてしまう・・・。

上記のパターンで考えてほしいのが、関係ないキーワードを集客目的だけで入れていった際に、なにより見栄えが悪い点です。

たしかに大事なキーワードは、文頭に集めるのが鉄則です。
たくさんキーワードを含んだほうが集客効果が出ることもあるでしょう。
しかし、だらだらキーワードをつなげて表示していく事に対し、ブランディング観点を感じません。

商品名のキーワード羅列は、ブランディングを阻害する可能性があります。
わかりやすい商品名でユーザーに訴えかけるほうが、ショップ全体のメリットになります。

楽天市場を引き合いに出すなら、キャッチコピー設定は普通の呼びかけ風の構成で、商品名にはトレンドキーワード(季節的なものなど)を含めたキーワードを適度に入れるショップが上位になっています。

商品名は最後につける

商品名をわかりやすくつけるとすれば、商品説明もわかりやすく書いていくことになります。
商品説明をわかりやすく書けていれば、商品名もポイントを絞ってわかりやすく書けます。

まずは商品名を「手作りもめんとうふ」としました。
しかし、「りもめんとうふ」の部分が、読むときにつながって見えます。

単語の区切りがわかりにくいので、
「手作り もめん とうふ」
としてみます。
しかしこれではどんな木綿豆腐かわかりません。

「手作り もめん とうふ|なめらか ソフト 木綿豆腐」
上記だと強みが出てきますが、重要なキーワードは前から置けと言われます。

そこで、
「新食感のソフトな口当たりと無添加で安心の豆腐」
とキャッチコピーをつけてやります。
ところが、ここでよくないことが起こります。
Google検索にインデックスされないのです。

インデックス除外をSearch Consoleで確認する

Search Consoleを見て、商品ページがGoogleからインデックス除外されていたら考えてみてください。
ページの内容が乏しくないか、商品名が意味のない状態になっていないか。

原因はいろいろありますが、商品説明が乏しい場合や、商品名がキーワードの羅列でありスパム的である場合を経験しています。

商品名だけが独り歩きし、商品説明で商品名に使用したキーワードを使わない。
こういったネットショップは集客が伸びなくなっていきます。

本当に多い商品説明不足のショップ

商品名と商品説明の内容が乖離しているショップはたくさんあります。
ユーザーが検索したキーワード(商品名にキーワードがある)に対して、商品説明でなんの説明もしないショップもたくさんあります。
上記の対応では、Googleにインデックスされないページを大量に作ってしまうことにもなります。
良い商品説明から、文章内で使われているキーワードを商品名にフィードバックしてあげてください。

商品説明の悪い例

「ブランド名+リング」とあって、商品説明文には商品名と商品番号、サイズだけが載っています。
ブランド名が有名ブランドであれば、これでも通用するかもしれませんが、オリジナルブランドで既知の有名ブランドと同じ戦略を採用してしまうショップもあるのです。

キーワード選定からわかる質問に対するおかしな受け答え

お客さんが来店した時のことを想像してください。
「すいません、無添加のとうふと書いてあるのですが、他とどう違うんですか?」
と聞かれた時に、
「うちのとうふは口当たりがいいんです」
と答える。

商品名と商品説明がアンマッチだと、回答がちぐはぐになってしまいます。

商品説明での理想的な回答

「すいません、無添加のとうふと書いてあるのですが、他とどう違うんですか?」

「国産大豆を100%使用し、大豆の味を楽しめるのが違いです。豆腐を作る時に、豆乳を固める作業が発生します。固める時に凝固剤を使いますが、これが食品添加物です。人工的な凝固剤を使えば、大豆の量を少なくし豆腐を作れます。この豆腐は天然にがりを使っており、結果的に多くの大豆を使います。無添加にすることで、大豆本来の味をお楽しみいただけるのが違いです。食品の安全性を気にされる方も、使用材料が天然のものだけですから、自信を持っておすすめできます。」

商品説明は言わないことを決める作業

文章作成術には、言わないことを決める作業があります。

ライティング

豆腐を作る時に、豆乳を固める作業が発生します。
固める時に凝固剤を使いますが、これが食品添加物です。
人工的な凝固剤を使えば、大豆の量を少なくし豆腐を作れます。

豆腐を作る時には、豆乳を固めなくてはなりません。
ここで使うのが添加物です。
例として、人工的な凝固剤(添加物)を使えば、大豆の量を少なくし豆腐を作れます。

リズムよく商品説明を読んでもらうために、文章を短くします。

商品説明から商品名にフィードバックする

商品説明を詳しく書いてみると、国産大豆100%や天然にがりといったキーワードが出てきました。
そこから「なめらか 手作り もめん とうふ|ソフトな口当たりと無添加で安心」という商品名でよかったのかを再考します。

参考ツイート

商品名を見直す前に商品説明を見直す

以上のことから、商品説明から商品名を決めるべきです。

単純な商品名だけでなく、マイクロコピーを含めてユーザーに商品の特徴がわかるようにしてあげてください。

売れるネットショップを作るために、よりよい商品説明を常に考え続けることを推奨します。

売れるキーワードの選定はSEO対策分野

集客メインと販売メインで、キーワード選定は違ってきます。
売れるキーワードの選定はSEO対策分野です。

SEO対策をプロに依頼して失敗したケースでは、集客としてPVは上がったが売れなかったというお話を伺うことがあります。
弊社への評価は逆で、PVは下がってもコンスタントに売れるようになったと言われます。
売れるキーワードは、たしかに存在します。

キーワードの例

「春服のコーデ」をテーマにすれば、情報提供的な記事になります。
ユーザーはコーデのパターンを見たい人なので、購買意欲はそこまでありません。
「春服 トレーナー 通販」「春服 トレーナー 激安」をテーマにすれば、販売側に傾きます。

競合を避けるか否か

一般的に1語のキーワードでの検索上位は難しいです。
「激安」などのキーワードで1位を取るのは難しい。
ここでの競合との張り合いは、あまり意味がありません。
売上規模感が違うかもしれませんし、ノウハウや作業量も負けることが多くなります。

では、「激安 トレーナー」などと複数語をテーマにしてみます。
検索上位表示の難易度が下がってきます。

さらに「激安 トレーナー 白」などと具体的になってくると、購入したいものが明確になっているユーザーの検索語に見えます。
同時にキーワードの難易度も下がってきます。

さらに「激安 トレーナー 白 大きめ かわいい」となってくるとレディース商品を探しているのかもしれませんね。
競合が絞られてきます。
競合を避けたいのなら、戦わなくていい競合との戦いを避けることです。

SEO対策は日々の積み重ね

3語4語の具体性を持ったキーワード検索に対し、貴社のネットショップの商品が上位表示されていることが望ましいです。
そういった商品ページがたくさん集まって1つのショップになることで、大きな1語でのキーワードで検索上位が可能になります。
誰しも、いきなりビッグキーワードの検索上位表示をとれるわけではありません。
複数語のキーワードで安定して検索上位が取れているからこそ、ユーザーにも機械(Googleのクローラー)にも評価されるのです。

ネットショップにブルーオーシャンはない

競合を避ける中で、「ブルーオーシャンがないか探してほしい」と言われることがあります。
独自開発の商品であっても、地球上に競合がいない場所があるでしょうか?

red ocean

レッドオーシャンで競合他社を見ながら、自社の強みを出して違いを打ち出すほうが楽だと思います。
ブルーオーシャンを探す手間が省けますし、研究の時間も省けます。
ネットショップにブルーオーシャンはないと思って取り組むと、他社のいいところを柔軟に取り込めます。

商品数とコンセプトの関係

コンセプトを決めてあれば、一貫性を持ったテーマで書き続けられます。

例えば、コンセプトが「高級感」と「プチプラ」だとします。
全商品の商品説明内で、積極的に「高級感」と「プチプラ」に触れるべきです。

単語を文章中で連呼するわけではなく、同じテーマでユーザーに語りかけるということです。

SNSのSEO

SNSでも、SEO的な考え方ができると有利な活動ができます。
SNSでは「アカウント設計が大事」と聞くことがあると思います。
アカウント設計では、何を伝えるSNSアカウントなのかを明確にします。
SNS内の機械のアルゴリズムも、同じような興味関心のある人に、フォロワー外の投稿を見せる工夫があります。
それが「毎回の投稿で何について言及しているのか」で判断されます。

SNSのアルゴリズム

ここでも「高級感」と「プチプラ」をテーマを例にしてみましょう。
「高級感」と「プチプラ」に常に触れている投稿だけをするアカウントと、様々なニュースや日々の出来事に触れながら「高級感」と「プチプラ」について投稿するアカウントがあったとします。
投稿数も投稿タイミングも同じです。
キーワードの集合体としてアカウント全体を見た時に、どちらが「高級感」と「プチプラ」について内容が濃いと判断されるかというと前者です。

商品詳細ページの完成度をもっと上げる

Perfect

商品詳細ページで何を書くのか。
これがショップを見るだけだったユーザーが、あなたの顧客になる瞬間を作ってくれます。

導線の整理

ユーザーの動きを予測しやすいものにしましょう。
それには「導線の整理」があります。
顧客が直接商品詳細ページにアクセスし、その後サイトトップにいきショップ全体を見て、最終的に他の気になった商品を合わせて購入する。
ヒートマップ解析などを見ていると、よくこの動きを目にします。
ユーザーが最初に見るものはなんなのかだけは、先に整理しておいてください。

季節商品ページの削除

季節性の商品ページは、売り切れて放置するのではなく、一定期間で削除してください。
サイト内を整理していくことがユーザーフレンドリーになります。
弊社では、Google担当者側の公開しているノウハウからも上記判断をしました。

売り切れ商品を放置しない

売り切れ商品を在庫切れで放置してはいけません。

商品が売り切れとわかった瞬間に、ユーザーがページでやることが限定されます。
ここでもっとも多いユーザーの選択が、直帰や離脱です。

サイトに連絡先を登録し再入荷の連絡を待ってもらうか、入荷予定のないページは削除するか決めます。

残す場合は、在庫切れを表示しないなどの選択肢が、ユーザーに提供できることを厳守。

ユーザー側に、直帰や離脱以外の選択肢を残してあげてください。

これも商品説明ページの役割です。

定型文は無視される

Googleの機械(クローラー)にも、定型文は定型文として理解されます。
そのため商品説明ページの定型文自体に毎度変化をつけなくても、重複コンテンツなどとは解釈されません。

ただ、サイトをリニューアルした際に、サイトのページ構成が変わると状況が変化します。
Google側が学習した定型文の位置的な解釈が変わることがあるためです。

リニューアルは慎重に計画的に行うべきです。

店舗側が伝えるべきこと

商品ページを広告して、ユーザーがあなたのショップにアクセスしてきたとして、何に期待してアクセスしてきたのかがわからなければ売れません。
SEO対策で検索エンジンから集客したとしても、検索キーワードが羅列されているだけでは意味がありません。
ユーザーに何をどうやって勧めればいいかわからなければ、商品詳細ページの意味がなくなってしまいます。

「高級感」と「プチプラ」をテーマにしたショップだとしたら、何を書くべきでしょうか?
ペルソナを見なくても書くべきことがあります。
ショップが定める「高級感」とはなんなのか?
ショップが定める「プチプラ」とはいくらなのか?
上記のような当然の疑問に答えてあげることです。

ユーザー目線で伝えるべきこと

ショップのテーマが「高級感」と「プチプラ」だとして、ユーザーは安く質がいいものが欲しいのだろうと想定できます。
そこで大事なのがユーザー目線です。
一方的に商品の利点を押し付けてもダメです。
ユーザーが何故「高級感」が欲しいのか、何故「プチプラ」が欲しいのかに答えるべきです。
プチプラでも高見えの服が欲しいのは、結婚式が迫っているからかもしれません。
もしかしたら、お子さんがたくさんいて、自分の服にお金をかけられないお母さんなのかも。
いや、オフィスで着る服だからそんなに高い服はいらないが、大人っぽいコーデにしたい男性なのかも。
当店ではこうできます!と答えを提示してあげることで、ユーザー目線のライティングになっていきます。

ユーザーが知りたい情報が整備されていること

弊社ではアパレルサイトの対応が多いため、製品情報は以下のようになります。

  • カラー
  • サイズ(肩幅・バスト・ウエスト・ヒップ・膝上・股下などなど)
  • 生地 素材
  • 生産国
  • 発送方法
  • 決済方法
  • ギフト対応
  • モデルの情報など
  • モデル着用サイズなど
  • 店舗からの備考

構造化データのマークアップ

Search Consoleを見てください。
「拡張」から「商品」を見ると警告が出ていませんか?
項目〇〇がないと出ていたら、構造化データの不足が疑われます。
作り方はいろいろあります。
口コミなどのデータも表示できるようになると、ユーザーの購入判断にプラスになります。

Merchant Center 向けの構造化データの設定 – Google Merchant Center ヘルプ

サイト構造の見直しで、最初にユーザーの目に入るものを限定する

いくら良いライティングを行っても、ユーザーが読む前にショップサイトから離脱されたら意味がありません。
昔はユーザーは10秒以下で判断すると言われていました。
今は見ていると、ショップから3秒以下で離脱するユーザーも多いです。
この離脱現象は、サイト構造の見直しで改善できる可能性があります。

  • ページ速度が遅い
  • メインビジュアル画像でファーストビューが埋まっている
  • ユーザー側に便益があると明示していない(割引やキャンペーン)
  • パンくずリストなどでサイト内のどこを見ているか明示していない
  • 毎回モーダルウィンドウが開くので嫌われた
  • 関連商品の紹介がない
  • 画像の文字が小さい
  • 同じ商品説明を、複数商品で使いまわししている

ライティングの修正例:アパレル編

「キーワードを含むってこういうことだと思うんです」と提示する例です。
ここからまた直していく、修正途中の段階です。
長く書く感覚ではダメです。
わかりやすくすると長くなってしまうならOK。
言い回しが変な部分も含め、コツコツ直すフローを繰り返します。

最初から完璧を求めずに、スピードを重視します。
クライアントとの会話の中で、正解を探っていくのです。

ライティング一次回答サンプル
ここから具体性を持って、言わないことを決めて短くします。

競合サイトをじっと見つめること

ライティングを行った後に、必ず狙うキーワード上位の競合サイトを見てください。
その中で触れている内容は、自身のショップのコンセプトに合わせて、最低限踏襲すべきです。

まとめ

ネットショップの商品説明ページではやるべきことがたくさんあります。
まず最低限として、ショップ側から出せる商品への情報は全て出しきってください。
次にSEOキーワードの割り出し。
次にニーズの割り出し。
さらに、潜在ニーズの掘り起こしとなります。
ショップ全体の構造を見直しながら、ライティングが目に入る構造にしつつ、ユーザーが知りたいことや解決したい悩みに対してのアプローチをしてあげてください。