自分のサイトを作ろう!
ならば、ドメインを取ろう!
お客様対応用のメールアドレスも、独自ドメインのメールが欲しかったりしますよね。
この記事で学べることはおおまかに以下です。
- 短く覚えやすいドメインがいい理由
- スマートフォンでも入力しやすいドメインがおすすめ
- ドメイン名にページに関係ないキーワードを入れない
- 単語区切りの「-」はなるべく0にする
- 多言語化ならサブドメインでの差別化を採用
- ブランドでなければキーワード型のドメインでいい
独自ドメインでのサイト構築では、サイトのシステムを載せ替える時も有利。
ドメイン設定を新システムに対応させれば、新サイト側を表示できます。
この記事は、売れないネットショップを作らないためのチェックシートから派生した記事になります。
ネットショップをイメージしていますが、コーポレートサイトでもほぼ同じです。
ドメイン取得で気をつけること
何に気をつけたら、ドメイン取得での失敗を避けられるのか。
ドメインを適当に取るのは感覚的に危険とわかっていても、具体的にどうすればいいのかわからないですよね。
経験者の意見として、適当にドメイン名を決めてしまうと後悔します。
あとあと余計なお金がかかった。(更新費が微妙に高い)
警察から電話がきて犯罪者扱い。(実話)
では、今までに数百のドメインを取得・運営・運営補助してきた経験からのアドバイスをしていきます。
悩んだら普及しているcomがいい
よくわからなかったら、好きな文字+COMドメインにしましょう。
SEO関係なく、更新費などの経理上の問題もあります。
あまり一般に認知されていない不人気のトップレベルドメイン(.name)は使うなというのが、大方のSEO対策の見立てになっています。
トップレベルドメイン-TLD
ドメイン名を決める作業は、ブランディングにもマーケティングにも関係してきます。
それだけ重要な作業です。
最初にトップレベルドメインを決めます。
例としてmujinkp.co.jpが弊社のドメインです。
co.jpが会社であることを表しています。
jpがトップレベルドメイン。
国を表したトップレベルドメインですね。
▼参考
ドメイン名の種類 – JPNIC
ネットショップだとcomをおすすめします。
商業組織用として一般的だからです。
JPではないのか?
理由があって、越境ECで不利になります。
JPドメインは日本国内向けという意味合いがあります。
そのため、越境ECを行おうとする場合も、JPでないほうがいいと判断しています。
JPドメインで英文を掲載したとしましょう。
インターネット的には、日本国内にいる英語圏の人向けコンテンツと解釈できます。
COMドメインでいい理由
COMドメインはトップレベルドメインの中でも、ジェネリックトップレベルドメインです。
商業を表すcommercialの頭3文字でcomになります。
comだけで15,460,000サイト以上あります。
(出典:ZookNIC、2021年第1四半期。ベリサイン、2021年第1四半期; 集中ゾーンデータサービス、2021年第1四半期)
みんな使っているので、COMは大抵のサイト内容に合致します。
更新費用に気をつける
ドメイン取得時の価格よりも、2年目以降の更新時の価格を調べてみてください。
複数年で運用することを想定しない人がいます。
これが個人のサイトであろうが、取得翌年に高いドメイン更新費用がやってくると気持ちが萎えます。
4000円のドメイン更新料がかかる場合を考えてみてください。
サイトが2個、3個と増えてくると、かなりの出費になります。
COMは比較的に更新料も安いので、そこまで意識しなくていいと思います。
ドメインの更新忘れに注意
運用歴の長い人でも、ドメインの権利更新忘れで、サイトにアクセスできないトラブルはよく起きます。
大事なドメインは自動更新に。
SSLの更新忘れの防止
httpsというURLを見ると思います。
https通信は、暗号化を行ってデータ通信していることを表します。
データ内容を勝手に読み取られたり、なりすましなどの被害を防ぐ意味でも必須の設定です。
そしてSSLには証明書がセットになっています。
単なる暗号化だけでなく、「このサーバにアクセスしても安全だという証明書」を同時に確認しています。
SSL証明書は更新が必要です。
これを忘れてアクセスができなくなるなどのトラブルもよく見かけます。
豆知識|SSL証明書の値段
SSLも無料のSSLや有料のSSLがあります。
高額だからセキュリティ安心というわけではありません。
豆知識|最古のドメイン
Symbolics.com – The first and oldest registered .com on the Internet.
インターネット上で最古のドメインがSymbolics.comです。
(.natoなども調べると面白いです)
登録日はなんと1985年3月15日。
セカンドレベルドメイン
トップレベルドメインをとりあえずCOMとしました。
次はセカンドレベルドメインを考えます。
トップレベルドメインの左脇がセカンドレベルドメインです。
co.jpだとcoがセカンドレベルドメインです。
mujinkp.co.jpが弊社のドメイン。
co.jpまではドメインの管理組織が管理しています。
その横のmujinkpは、ドメイン申請者に貸し出した形になっています。
商業用サイトだと、〇〇.comの〇〇がセカンドレベルドメイン=組織名・店舗名になります。
.comは管理組織が管理し、〇〇の部分はドメイン申請者が借り受ける形です。
そのため〇〇というドメインの更新料を払わないと、管理組織が別の人に〇〇の利用権利を与えてしまうかもしれません。
くれぐれもドメイン利用の更新日は気をつけてください。
ドメイン名はわかりやすさを重視
誰かがあなたのサイト名を知る時を想像してください。
ドメイン名がわかりやすいことは、ユーザー体験を向上させます。
名は体を表すというわけです。
- ドメイン名がわかりやすくサイト名と同じ
- あなたが口頭で伝える時に伝えやすい
さらにSEO対策でも、短く意味がわかりやすいURLはGoogle検索にも好まれます。
短く覚えやすい&スマートフォンでも入力しやすい
1と2ですが、経験からも特に強く思います。
ブランド力やザイオンス効果を考えると、短く覚えやすいドメインはスマートフォンでも直接入力ができます。
スマートフォンのブラウザにさっと入力できるくらい簡単なドメイン名なら、人が認識しやすく、人が認識しやすいものはGoogleのシステムも認識しやすいです。
ページに関係ないキーワードを入れない
短くする前提があるので、「(仮)SEO対策でネットショップ大繁盛だよ全員集合.com」のようなドメイン名はよろしくありません。
なぜよろしくないかというと、SEO対策の歴史が関係しています。
キーワードをたくさん含んだドメインが有効だった時に、よろしくないサイト群もそれをマネてスパム的な行為を実施していたからです。
その結果、よろしくないサイト群=キーワードをたくさん含んだドメインという図式ができあがってしまいました。
単語区切りの「-」はなるべく0にする
ハイフンもSEO対策において、スパム行為と相関が高い行為と認識される可能性があると語られます。
可能性があるなら極力避けます。
多言語化ならサブドメインでの差別化を採用
サブディレクトリとサブドメインでのコンテンツの切り分けというのが、SEO対策でも気になるところです。
1つのサイトで内容が大きく分かれるなら、サブディレクトリ型がいいです。
サブドメインの利用は多言語化などの切り分けが必要な時に利用すると、運用も整理できます。
SEO的にはどちらを利用しても差がないというのがGoogle公式の発表になります。
しかし、意識してバックリンクを得ようとした時に、サブディレクトリ型が良いという論もありました。
個人的にはSEO的に差がないと思いますが、大手ブログスタンドもこの形式を採用しているので、長いものに巻かれる感覚で賛成しています。
ブランドでなければキーワード型のドメインでいい
ブランド名=ドメイン名の図式なら迷うことはありません。
そうではない何かのテーマに特化したサイトなら、キーワードを2語か3語繋げてわかりやすいドメインを取得するのがいいでしょう。
名は体を表すということです。
▼参考サイト
Domain Names — SEO Best Practices [2021] – Moz
The Domain SEO Effect: What You Need to Know
How to choose a SEO-friendly domain name | Website.com
ドメインの過去の調査を怠らない
Internet Archive: Wayback Machineにて、過去に悪質サイトとして利用されたドメインでないか調べること。
ドメインの過去の調査を怠ると、思わぬトラブルも。
※トラブル内容はご想像にお任せします。最悪警察から…
※サイト構築依頼をお受けした時に、ドメインの悪質性チェックとサイト名の画数占いをやっているのは内緒のサービスです。
名刺に記載する時の読みやすさ
名刺に掲載する際に、デザイン上ドメイン名が長すぎると、まぁまぁそれなりにダサいです。
極端に長いドメイン名は面白みは感じますが、長いドメイン名はやはりSEO対策にマイナスです。
メール設定の煩雑さを確認
ドメインだけ取得しても、そのドメインでのメールアドレスが自動でついてくるわけではないのです。
メールも同じドメインにするなら設定が必要になります。
そのため、設定がピンとこない方は大手ドメイン取得サービスを利用してください。
メール設定も簡単になっています。
豆知識|オールドドメイン
SEOに興味があると、オールドドメインや中古ドメインのことを知ると思います。
しかし、サイト運営初心者がオールドドメインをオークションで買っても、そもそも運用できません。
買った後に起こることの対処は経験が必要なので、買った費用が無駄になります。
ドメインプロテクション
セキュリティ上とても大事に。
しっかり調べて設定しておくこと。
ドメインが乗っ取られてしまいます。
あとあとのドメイン変更
ドメインを変えたい、変えなければならないこともありますね。
サーバによっては設定が面倒です。
実際に、作業希望日と弊社作業タイミングが合わないため、請け負えなかったことも。
どうせ新ドメインを取得するなら、新ブランドとして新規サイトを作る検討をいただくことも多いです。
ドメイン取得までやったがどうしたらいい?
ドメインは取得したが、サーバに設定できないという人も多くいます。
慣れないと難しいですからね。
弊社ですと、既にサーバ契約されている場合は、ドメイン設定の作業を巻き取ります。
これからサーバ契約をする場合は、SEO的な注意点があります。
速度面などの注意をご案内したあと、おすすめのサーバもご紹介します。
例えばブログを作るなら
AWSで作るならKUSANAGIを導入します。
手軽に運用するなら、さくらのVPSやCONOHAがいいかもしれません。
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